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とんがり帽子を被り、ほうきにまたがった女性。あるいは童話「シンデレラ」に出てくる魔法使いのような、好ましい存在。

「魔女」と聞いて思い浮かべるイメージは人それぞれあると思いますが、そこに共通しているのは、なぜか惹かれてしまう強烈な魅力が、不思議とあること。

古くからヨーロッパでその存在を信じられ、多くの童話や絵画などに登場。アニメやドラマなどに取り上げられるほど人気のテーマでありながら、「魔女狩り」という悲しい歴史をも持つ。我々の好奇心を惹きつけてやまないミステリアスな存在、魔女。そんな彼女たちに迫った日本初となる大規模展覧会が、3月7日(土)より、大阪文化会館・天保山にて開催されます。

魔女とは果たしてどんな存在だったのか……

魔女。悪魔と契約を交わし、超自然的な力を得て人々に災いをもたらす者。

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そのような定義のもと、空想と現実の世界をたゆたう存在。忌み嫌われながらも受け入れられていた彼女たちが一体なぜ、「魔女狩り」という憂き目にあったのか。その発端は果たして、なんだったのか。そしてどのような人が魔女とされ、その対象は本当に女性だけだったのか。

【世界30カ所以上の美術館・博物館が全面協力!】

「魔女の秘密展 ベールに包まれた美と異端の真実」は、これら今までうかがい知ることのできなかった魔女という存在を、日本で初めて多角的に紹介する貴重な展覧会。ドイツ「プファルツ歴史博物館」「ローテンブルク中世犯罪博物館」のほか、オーストリアやフランスの各美術館・博物館30カ所以上もの全面協力を得て集められたのは、絵画やまじない道具。さらには魔女裁判に関する書物や資料、拷問道具など、日本初公開を含む約100点。

【 “火あぶりの刑” を体験できるらしい!?】

その中には、4月30日の夜に開かれるという魔女の会合を描いた絵画、シュパンゲンベルク・グスタフ=アドルフ作「ワルプルギスの夜」も。また「異端審問」「火あぶりの刑」を体験できる(!?)、メディアインスタレーションまで登場するのだそう。さらには安野モヨコさんら現代日本人作家による、魔女をテーマにしたイラストや漫画の展示もあるんですって。

【来年3月には東京でも開催予定】

妖しくも悲しい魔女の魅力と歴史、その真実を紐解いていく同展は、5月10日(日)まで開催。その後は新潟・名古屋・浜松・広島会場を巡回し、来年3月には東京、4月には福岡にも、上陸を果たす模様です。

魔女についてもっと知りたい方、もしくは「私は魔女の素質があるかもしれない」と自負されているあなたはぜひ、同会場へと足を運んでみてはいかがでしょうか。

参照元:魔女の秘密展
執筆=田端あんじ (c)Pouch

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