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牛たたきと牛かつ――。熱の入れ方において対極にあると思われる2つですが、これらを同時に味わえる店が東京・千代田区にあるそうです。

秋葉原と末広町の中間にある牛かつ 壱弐参は、行列が絶えない人気店。みなさんのお目当てはもちろん看板メニューの牛かつです。

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ピーク後の14時に訪れたにもかかわらず、地下に続く階段にはすでに15人ほどのお客さんが並んでいました。寒さに耐えながら待つこと20分、ついに店内へ。席数はカウンター7席テーブル3席と少なく、今回は相席となりました。

まず嬉しいのは、圧倒的な提供スピード。揚げ時間がたった60秒であることにくわえ、実は並んでいる間に店員さんが注文を取っていてくれたので、着席後ものの2分で待望のブツが運ばれてきました。

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注文したのは牛かつ・麦めし・とろろ・赤出汁・ポテトサラダ・漬物がついた「牛ロースかつ麦とろセット」(税込1300円)。

◆霜降りロースの柔らかさを堪能

ずらっと並んだ牛かつの幅は1センチほど。気になる断面はというと……

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ぬおぉぉぉ、ただただ赤い

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店員さんに言われたとおり、ワサビをかつに乗せ生醤油で食べてみます。霜降り牛ロースを使った肉はレアに近いながらも一般的な牛たたきより柔らかく、脂もなめらかでしつこさを感じさせません。かといって、歯ごたえが全くないわけでもなく、ほどほどにモチッとした食感もあります。衣は肉の食感を邪魔しない薄さでこれも好印象。(なお、完全に火を入れることはできないものの揚げ時間を長くすることは可能だそう)

しいて言えば、ワサビをグレードアップして本来の香りを引き出せば、肉との相乗効果がより高まるのではないかと思いました。きちんとすったワサビって、それだけで食べられるくらい上品でおいしいですからね。

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固めに炊かれた麦めしと薄めの出汁で伸ばしたとろろの相性も抜群です。ごはんが1杯おかわりできるのも大食いさんには嬉しいかぎり。

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◆山わさびソースで2度おいしい

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おすすめは生醤油とともに出されるお店オリジナルの山ワサビソース。刻み玉ねぎ独特の甘みとほのかな酸味のバランスが良く、単にワサビを乗せて食べるよりも肉の旨みが引き立つように感じました。そのほか、ピンク色の岩塩でシンプルにいただくのもありです。

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たたきもかつも好きな方にもってこいのお店「牛かつ 壱弐参」。他ではなかなか食べられない絶妙な食感はやみつきになってしまうかもしれませんよ。ぜひお試しあれ。

店舗情報【牛かつ 壱弐参】
・住所 東京都千代田区外神田3-8-17 渡辺ビル B1F
・電話番号 非公開
・営業時間 平日11:00~21:00 土日祝日11:00~20:30
・定休日 不定

撮影・執筆=井上こん(c)Pouch