記者(私)は1985年生まれ。三十路になると、多少の先入観とそれなりのこだわりや習慣が一通りできあがってきているので、新しいものに挑戦することにちょっと抵抗が出てきています。だから、ヨーグルトは好きだけど、基本的には甘いものだし、朝食べるもの、という先入観が。
ある日「明治ブルガリアヨーグルト」のホームページを眺めていると、とんでもないレシピを発見。2012年に大流行した「水切りヨーグルト」をごはんにのせて、キムチにかつおぶしものせ、しょうゆをかけて食べる、という破天荒すぎるレシピがあったのです。
おいおいマジかよ、ごはんにヨーグルトって、そんなんどう考えたってマズいしょ? と思ってしまったので、「おなかすっきりヨーグルトキムチどんぶり」が本当においしいのか実際につくってみました!
【水切りヨーグルトはコーヒーフィルターで】
知っているひとにはすでに大定番になっているであろう水切りヨーグルトはヨーグルトの水分を抜くと、濃厚なヨーグルトになるというもの。
記者(私)は今回初体験だったので、ネットで調べてみると、ヨーグルトの水切りはコーヒーフィルターが手軽でいいそう。さっそくやってみると、2〜4人分用のコーヒーフィルターだとヨーグルト1パック500gを水切りするのにぴったりでした。そして待つこと6時間、水切りヨーグルトが完成しました。
【ごはん…にヨーグルト…(う〜ん)】
まずはできあがった水切りヨーグルトをそのまま食べてみると、クリームチーズやサワークリームのような感じ。すくったスプーンを逆さまにしても落ちないほどの硬さです。
そのままだと濃厚だけど、あくまで味はヨーグルトのままです。
炊きたてのごはんをお茶碗にかるくよそって、その上に水切りしたヨーグルト、キムチ、かつおぶしをのせます。
そして、しょうゆをひとまわし。うーん、いやだな。全然気が進まないぞ。
でも、勇気をふりしぼって食べてみます。
【結果:あまりに◯◯すぎてビビった】
キムチ・しょうゆ・かつおぶしがタッグを組むと、なぜかキムチがまろやかにまあるい味になり、ヨーグルトのすっぱさがやや残りつつも、かつおぶしのだしがふんわり香ります。
それぞれの味や香りがしっかり出ているのに、喧嘩せず、お互いがお互いを最大限に引き立てあっている感じ。しかもそれが全然いやらしくないときてるのだ。ヨーグルトの最高のパートナーって、ブルーベリーかと思ってたのに!
一言でまとめると、これ、激ウマでした。ビビりました。今まで食べたことのないジャンルです。この独特なコク、くせになりそう!
【どんぶりではなくお茶碗がオススメ】
見た目的にはあまりボリューミーに感じませんが、ものすごく食べ応えがあるので、ヨーグルト丼とは言っても、おどんぶりよりお茶碗で食べるぐらいでちょうどいい満腹感になります。
この組み合わせについて、韓国とギリシャの方々の感想をぜひ聞いてみたいところです。
【名前負けゼロ!食べて30分後にもう1度ビビった】
ブルガリアのホームページを見ても、このレシピ名にだけ「おなかすっきり」と入っているのはなぜなのだろう? と疑問に思っていましたが、食べてから30分後に謎が解けました。もし中学生時代に戻れるのなら、体重測定の前日の自分に、このヨーグルト丼の存在をぜひとも教えてあげたいです。
これを毎晩夕飯に食べ続けたら、すごくおなかがすっきりしそう。「三十路で大逆転」も夢じゃないなんて、考えたらニヤニヤ。いやー、このどんぶり、まったく名前負けしてませんでした。
【ホエーは捨てずにドリンクに】
さらに、この水切りをした水はホエーといって、あの有名な「ホエー豚」の飼料にも使われているくらいとにかくめちゃくちゃ栄養があるからくれぐれも捨ててくれるなよ! との情報が。
ヨーグルトどんぶりと同じく、明治ブルガリアヨーグルトのホームページには、ホエーを使ったレシピがあったのでつくってみました。
【りんごの乳清ドリンクのお味は…】
芯を取り除いたりんご、ホエー、レモン汁、ガムシロップをミキサーで混ぜ、最後に水切りヨーグルトを上にトッピングして完成!
味はちょっぴり生臭く、イマイチ。りんごのせいかもしれませんが、すこしえぐみがあり、舌触りがあまりよくありませんでした。ココナッツウォーターが苦手なひとは苦手な味かも。パイナップルなどのもっと糖分のあるフルーツのほうがおいしいのかもしれません。栄養価は高いんだけどね。
【まとめ】
ホエーのドリンクはイマイチだったものの、水切りヨーグルトのごはんものは激ウマ。明治さん、疑ってすみませんでした! みなさんも騙されたと思ってぜひ一度挑戦してみてください。プリンパスタなんかよりずっとおいしいから!
公式サイトには、ほかにも使えるレシピが目白押し! みなさんもぜひチェックしてみてね!
参考元:明治ブルガリアヨーグルト倶楽部 (おなかすっきりヨーグルトキムチどんぶり、りんごの乳清ドリンク)
料理・撮影・執筆=黒猫葵 (c)Pouch
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