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気づけば3月も半ば、もうすぐ春ですね。4月から新生活のスタートを切るという方も、少なくないのではないでしょうか。

“新生活” とくれば思い浮かぶのが、 “上京” 。福島県出身の記者が進学のため親元を離れ、首都圏でひとり暮らしを始めたのは、18歳のときでした。

そこで本日は、地方出身者である記者が「上京して経験したこと30」をみなさまにお届けしたいと思います。

【田舎者にとって都会暮らしは「サバイバル」】

知らない土地での、初めてのひとり暮らし。いまやすっかり東京に慣れたけれど、上京したての当時は、この大都会の空気に慣れるのに必死。サバイバルするような気持ちで、毎日過ごしていたような気がするわ……。

【上京して経験したこと30】

それではさっそくまいりましょう、「上京して経験したこと30」。上京を控えているみなさまにとって少しでも参考になれば、これ幸いです!

1. 人の歩く速度が速すぎて、うまく流れに乗れない。
2. 改札口で、一瞬手間取る(立ち止まらず、スムーズに抜けることができない)。
3. 見るものすべてが新鮮。興奮を抑えきれない。
4. 新宿駅構内からなかなか出られない。
5. 人が多すぎて驚く。特に渋谷と新宿。
6. 夜になると無性に寂しくなる。
7. ホームシックになって毎日実家に電話(ちなみに1カ月の電話代は13万円ほどでした)。
8. 上京3か月目で大きく体調を崩す。
9. 上京半年で、ようやく “都会の空気” に体が馴染んでくる。
10. 学校の友人以外にも、友達ができる。
11. 寂しさよりも、 “楽しさ” のほうが大きくなってくる。
12. 寝ないで遊ぶようになる。
13. 芸能人を街で見かけても、以前ほど興奮しなくなる。
14. あまり親に、電話をしなくなる。
15. 故郷に帰省すると、つい “都会人” ぶってしまう。
16. しかし帰省すると、張り詰めていた神経が緩むのか、しばらく東京に戻りたくなくなる。
17. 東京の時間の流れが非常に速いことを、帰省のたびに実感。
18. 「ナメられてなるものか!」と、日々、メイクやオシャレにめちゃくちゃ気合いを入れる。
19. しかし東京生まれ東京育ちの人ほど、ファッションに対して気負いがないということに気づく。
20. 三宿、下北沢、中目黒あたりに住むのが憧れ。
21. 故郷の訛りを嫌悪するようになる。
22. でも上京から数年すると、逆に恋しくなってくる。
23. 日常のふとした瞬間、親のありがたみを実感するように。
24.親から、都会でも買えるような食品ばかりがたくさん詰まった小包が届くたび、ちょっと泣く。
25. 「東京で何かを成し遂げてからでないと帰れない」と思う。
26. いつしか、 “東京の速度” に慣れている自分に驚く。
27. 故郷に帰るごと、「帰る」というより「遊びに来た」という気持ちのほうが徐々に大きくなってきていることに驚く。
28. なるべく親の顔を見に帰るようにしよう、と思う。
29. たまに、東京という街に疲れてしまう。
30. それでもやっぱり、東京が大好き!!

【この街との付き合いも長くなったなぁ……】

あと数年もすれば、故郷で過ごしていたのと同じだけの時間を、東京で過ごしたことになる。離れようと思ったこともあったけれど、今では東京という街を愛してやまなくなった私。

この春上京するみなさんは果たして、東京と仲良くなれるかしら。初めは戸惑うことも多いでしょうが、それはみんな同じこと。どうかくじけずに前を向いて、新生活を思いっきり楽しんでくださいね!

画像:ぱくたそ
執筆=田端あんじ (c)Pouch