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前人未到の4連覇を成し遂げた女子レスリング58kg級の伊調馨選手。リオオリンピックでの決勝戦は、残り2秒くらいで大逆転を果たすという鳥肌ものの展開に、目が釘付けになりましたよね。かっこいいですよね!

そんな伊調馨選手に関して、私が注目したものがもう一つ。伊調馨選手が出国する際に持ったという、お姉さんお手製の“いちご煮”を炊き込み御飯にしたおにぎり。気になってたまらないので、作ってみました。

結果、絶品だった! そして超簡単だった! 「いちご煮」の炊き込み御飯レシピを紹介します。

【いちご煮とは?】

「いちご煮」と聞くと、知らない人は「果物のいちご?」と疑問に思うかもしれません。「いちご煮」とは、青森県八戸市とその周辺の三陸海岸の郷土料理で、ウニとアワビのお吸い物のこと。赤みが強いウニが、野イチゴの果実のように見えることから、「いちご煮」と呼ばれるようになったんですって。

ウニとアワビが入った炊き込み御飯のおにぎり。なんて贅沢なんだろう……。さぞおいしいに違いない。

【いちご煮の炊き込み御飯の作り方】

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難しそうな「いちご煮」ですが、缶詰を使うとレシピは超簡単になります。あまりに簡単で、失敗の余地がないほど。

まず、準備するのはこれだけです。
・いちご煮の缶詰 1つ
・ 米 2合
・ 青じそ 5枚程度

そして作り方はというと……

1.米を研いで30分ほど浸水させ、水気を切る。
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2.炊飯器に水気をよく切った米と、「いちご煮」缶の中身を汁ごと全部入れて炊飯する。
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3.ご飯が炊けたら茶碗によそい、千切りにした青じそを散らす。
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以上! 材料も手順もすこぶる簡単。「いちご煮」の缶詰さえあれば、あとはお米を洗って混ぜて炊くだけです。

【いざ試食!】

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炊飯完了15分くらい前から、美味しそうな香りがふわーと炊飯器から漂い、もうたまらない! お茶碗によそって一口食べると……

磯の香りが漂うご飯に、ウニの濃厚な味わいと、シコシコとしたアワビの食感が絶妙。頭の中に、白波打ち寄せる広い海が浮かんできます。そして、その味わいはあくまで上品。

それもそのはず、「いちご煮」はもともと漁師が素潜りで漁をして、大量に獲ったウニやアワビを海水で煮込んで食べていた料理を、八戸の料亭がお椀に盛り付けてお吸い物として出すようになった、という料亭料理なんだそう。

【おにぎりにしてももちろん絶品】

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このお上品で贅沢な炊き込み御飯は、おにぎりにしてももちろん絶品。冷めても絶品。伊調馨選手にお姉さんがもたせたかった気持ちもわかります。私はもうたまらず、一人で1合くらいぺろっと食べてしまいました。

「いちご煮」の炊き込み御飯はウニとアワビを使った一品。ホームパーティやお祝い事にもぴったり。伊調馨選手も、4冠達成を「いちご煮」炊き込み御飯で祝ってもらってるんじゃないかなー?

参考リンク:東京スポーツ
画像・執筆=山川ほたる (c) Pouch