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現在ツイッターで注目を集めているハッシュタグ「#女性映画が日本に来るとこうなる」。

女性が闘う映画、頑張る映画が日本に上陸すると、ポスターやタイトル、パッケージが、ここまで変わってしまう。これに当てはまる例を思いつくままに挙げていっているわけなのですが……これが、実に興味深いのです。

だって邦題や日本版ポスターのビジュアルだけではピンとこなかったのに、海外の元のものを見るとイメージががらりと変化して、俄然興味が湧いてくるものが多いんですもの。

パッと見ただけでも、邦題やポスターのビジュアルのせいでスルーしちゃった良作、たくさんありそう……。

【第一印象のせいで見逃した作品がいーっぱい!】

このタグ「#女性映画が日本に来るとこうなる」のツイートがいろいろ投稿されています。ツイートを見ていると、全般的に元のほうが映画自体の内容をしっかり反映したタイトルやポスターデザインになっているのに対し、日本上陸後のタイトルやビジュアルは、「女性向けに可愛く、ソフトに」といった要素を押し出した仕上がりになっているように感じます。

いくつか興味深いツイートをピックアップしてみますね。投稿されているツイートのほんの一部です。

「このタグ面白い。どんなシリアスな映画も①パステルカラーに可愛いフォント②恋か愛がテーマに変わる③抑圧や支配からの開放をテーマにしたものは激しさを消される④性暴力などの社会問題を描いた真面目な作品はまさかの男性向けAV仕様に」
「タイトルがいわゆる “カワイイ” 書体になる。女性が抑圧者と戦うという要素がそがれる。恋愛要素が強調される」
「『JUNO』の服がオレンジからピンクになる」
「『少女は自転車にのって』原題:Wadjda/وجدة(主人公の名前) アラブ社会の女性抑圧に反抗し、自転車に乗ろうとする少女を描くサウジアラビア映画。日本版は笑顔のカットが選択され穏やかな印象に」
「サッカーが禁じられたインド系少女が主人公の映画、自転車が禁じられているアラブ社会の少女が反抗する映画は、ともに本場ポスターは “靴” が印象的だが、日本版は足が切られてる」
「これ特に女性向けというわけでもない映画を男子禁制にしちゃってるのも多そう」

とくに最後の方の意見、たしかに一理あるかも。
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【隠れた名作に出会えるタグ、かも!】

投稿は今後もさらに増えそうです。日本版のタイトルやビジュアルを変更するのは、日本人に観てもらう、買ってもらうためのマーケティング上の狙いもあるのだと思いますが、原作の良さが失われているように感じ、考えさせられます。

ちなみに、この「#女性映画が日本に来るとこうなる」は、見逃した名作を探すにはもってこいのハッシュタグ でもありました。そういった意味でも今すぐ、チェックしてみてくださいねっ

参照元:Twitter #女性映画が日本に来るとこうなる
執筆=田端あんじ (c)Pouch

https://twitter.com/c_ssk/status/775926993565077505
https://twitter.com/KellyPaaBio/status/775931317456252929


https://twitter.com/bonchacchanga/status/775944143310721025


https://twitter.com/kizury/status/776012565998469120