img_1059
秋の行楽シーズンにもってこいの観光地といえば、鎌倉もそのひとつ。おいしいものがいっぱいあるし、神社仏閣の木々も色づいてきれいです。

鶴岡八幡宮に小町通り、しらす丼に鎌倉野菜。さまざまな観光スポットやグルメがある魅力的な古都・鎌倉ですが、困ることがあるとしたら「気軽に入れる飲み屋さんが見つけづらい」こと! オーガニック系のおしゃれカフェや洋食店ならたくさんあるけど、のんべえ女子の安らげるお店はないものか……。

と、探して見つけたのが、JR鎌倉駅から徒歩5分のところにある「ヒグラシ文庫」さん。のんべえ仲間を引き連れて、マリアンヌもさっそく飲んできました。

【かわいい看板が目印!】

「ヒグラシ文庫」は、駅から小町通りをしばらく歩いて、小道を右に入った先にあるビルの2階にあります。よーく見ないと見過ごしてしまいそう……。

img_1089

img_1073

おっ! あった、あった! この看板が目印です。この看板を見つけたら、ビルの階段を上がって2階へ。

暗い通路を少し行った右手に、「ヒグラシ文庫」はあります。のれんの前で、ここかなあと相談していると中から「いらっしゃい」とおじさんの明るい声が。よそ者にもやさしいこの感じ、もう既に涙が出そうです。

中に入ると、そこは昭和の飲み屋さん。レトロ感たっぷりの店内、心から落ち着ける感じです。

このお店はカウンターのみで椅子がない、つまり立ち飲みスタイル。お客さんはマックス10人といったところでしょうか。ちなみにチャージ料や席料はナシ、オーダーごとに支払いをするキャッシュオン方式です。

私たちがカウンターにつくとちょうどお店はいっぱいに。ほとんどが地元の常連さんのようですが、店主のおじさんを含めて、みんなあったかい感じです。

つげ義春さんのイラストや前衛的な舞台や映画のポスターがところ狭しと貼られていて、入り口の辺りには本棚が。店は古本屋も兼ねているそうで、サブカル好きにはたまりません!
img_1066

【のんべえ向きの1杯で、まずは乾杯!】

この日は取材前にビール2杯を飲んでいたので、なにかさっぱりしたお酒を飲みたいなあと「まかないサワー」(350円)を発注します! これは、レモンサワーの炭酸少なめ、味が濃いめという、まさにのんべえ向きの1杯。店主のおじさんからは「おっ、いくね〜」と、ひと言。もちろん、いきますよ!!

img_1078

img_1077

お酒とともに発注したのは、煎り酒(※注)で食べる「太刀魚の炙り塩なめろう」(450円)と、「りんごとセロリとクルミの白和え」(200円)。安い、安すぎる!

太刀魚は足が早いのであまりお刺身にしないのですが、ここでいただけるのは鎌倉ならでは、漁獲してから2〜3時間しか経っていない超新鮮な太刀魚!! 臭みなんて全くなくて、ペロリといけちゃいます。
img_1079

白和えは、クルミやりんごの食感が楽しい、ちょっと甘めのおつまみ。女子って、しょっぱいものを食べながら、ちょっと甘いものも食べたくなっちゃうんですよね、わかってるわ〜。
img_1080

続いてオーダーしたのは、「正統派レモンサワー」(400円)。「レディース用は50円引きでちょっと薄めにできるけどどうする?」という、やさしいおじさん。ありがとうでもごめんね、マリアンヌは「濃いめで!」とお願いします。

キンミヤのグラスに注がれたレモンサワーは、まさに暑い日のオアシス的存在! 心もからだもしっかりと潤わされちゃいました。
img_1085

ここでおつまみ追加。「明太タラモサラダ」(300円)は、大きめにざっくりと切ったポテトに、マヨネーズらしきものを混ぜたクリーミーな明太ソースがしっかりと絡まったポテトサラダ。お酒に合わないわけがないっ!!
img_1084
のんべえ飲み屋さんの定番だけじゃなく、「サルシッチャの田舎風パテ」(450円)なんていう素敵なものもありました。そしてまた安いんだな……。つけあわせのピクルスが、これまたいい仕事してますね〜。
img_1087

【はまること間違いなしの「ヒグラシ文庫」】

「ヒグラシ文庫」さんは、「雰囲気のよさ」「おいしさ」「安さ」をどれもものすごいレベルに高めてあるという、まさにのんべえ女子にうってつけのお店。昭和レトロを味わいながら、気の利いたおつまみからのんべえの定番まで広くそろうメニューを楽しみまくり、お財布にはやさしい……なんだ、ただの天国か!

立ち飲みのスタイルではあるけど、カウンターが高めに作ってあるので疲れたらもたれかかれるし、空調も整っていてとっても快適! 何よりも、店主のおじさんがとても気さくでやさしく、素敵な方だったのがよかったです!

鎌倉に観光に来た際にはみなさんも、この小さく光る飲み屋さん「ヒグラシ文庫」でちょい飲みしませんか? 平日は、16時から。土日は、なんと14時からオープンしているそう。他では味わえない不思議なあったかさに包まれて、はまること間違いなしです!!

注:煎り酒…日本酒に梅干しを入れて煮詰めた液体調味料。江戸時代中ごろにお醤油が普及するまでは、白身魚にはコレ! という調味料だったそうです。

撮影・執筆=マリアンヌ (c)Pouch

▼どこかな〜
img_1065

▼かわいい看板が目印です
img_1059

▼階段をのぼっていくとお店があります
img_1073

▼落ち着ける店内
img_1066

▼「まかないサワー」(350円)
img_1078

▼なかなか濃いめでした(とても私好み♥)
img_1077

▼「太刀魚の炙り塩なめろう」(450円)
img_1079

▼「りんごとセロリとクルミの白和え」(200円)
img_1080

▼「明太タラモサラダ」(300円)
img_1084

▼「サルシッチャの田舎風パテ」(450円)
img_1087

▼「正統派レモンサワー」(400円)
img_1085

▼はまること間違いなしだよ!
img_1089