お取り寄せグルメに目がない方なら聞いたことがあるかもしれませんが、世の中には「サラミ」だけでなく「生サラミ」なるものも存在するそうです。フツーのサラミと、生サラミはいったい何が違うのでしょうか?
そこで、今回は佐渡「へんじんもっこ」の生サラミ『たまとろサラミ(ツビーベル メト ヴルスト)』をお取り寄せしてみました。
【「へんじんもっこ」とは?】
ついつい口に出したくなっちゃう可愛い名前ですが、「へんじんもっこ」は佐渡弁で「信念を貫く頑固者」という意味なんだそう。
「へんじんもっこ」はドイツ製法によるハム・ソーセージ・サラミ工房で、これまでに世界規模のコンテストで数々の受賞経験があるそう。販売している商品のほとんどは、ヨーロッパの国際コンテストでなんらかの賞を受けているんだそうです。
【乳酸菌で発酵させる「たまとろサラミ」】
今回試食する「たまとろサラミ」のドイツ名は「ツビーベル メト ヴルスト」。“ツビーベル”とは、ドイツ語で玉ねぎという意味。たまねぎ風味のドイツのレシピで作る、乳酸菌の力をかりた発酵食品なのです。燻製していないので、そういう意味で生なのですね。
ケーシング(外側の固い袋)を外さずにナイフで切れば、不器用さんでも綺麗に輪切りにカットすることができます。
【サラミとは別物、すごく柔らかいぞ】
まずはそのまま食べてみると、とってもやわらかい! 食べ応えのある、いわゆる「サラミ」とはまったく別物でした。「生サラミ」の柔らかさは、むしろ生のひき肉を食べてしまったような背徳感さえ感じるのです。
わかりやすくいうと、キャラメルと生キャラメルのような関係でしょうか。サラミなだけあってしっかり塩気が効いて、ほんのり酸っぱくも感じます。
【パッケージの説明通りに食べてみる】
パッケージには「胡椒とオリーブオイルをかけて」とあるので、黒胡椒とオリーブオイルをかけてみると、何もつけないで食べるよりも、うるおいが感じられます。すでに塩味がしっかり効いているので、塩はかけないほうがいいです。
わたしは昼に試食したのですが、これは絶対にワイン必要なやつだったわ。がっくし。
【生サラミ × プンパーニッケル】
サラミといえば、クラッカーやパンとも相性がいいのでは? この「たまとろサラミ」はドイツのレシピで作られてるということなので、ドイツっぽさが凝縮しているパン「プンパーニッケル」といっしょに食べてみました。
プンパーニッケルといえば、あの「ベジマイト」や「キムチ」「納豆」と同じように、伝統あるご当地フード。ドイツドイツしている、茶色くてどっしりした重厚感のあるライ麦パンです。
ライ麦が多いので軽い酸味があり、ボソボソとした口当たりなので、好き嫌いがめっちゃくちゃわかれますが、帰国子女のわたしには涙が出そうなほどブンダバー(最高という意味)。マーガリンを薄く塗って、たまトロサラミをのせて食べると……瞬く間にドイツへひとっとびです。
ちなみに某北関東出身の夫は、あまりにも口の中がドイツドイツしすぎて、撃沈していました。
【パクチーも加えてみる】
さらにここへパクチーを加えて、よりインターナショナルにしてみました。
香味野菜が加わって美味しさアップ、と思いきや、パクチー、生サラミ、プンパーニッケルの強さが喧嘩して全員の良さが死亡するという事態に。
【ネギトロ丼風にしてみた】
さらに、ネットには「ネギトロに似ているらしい」という情報があったので「だったらネギトロ丼風にしてやろう」と思っていたのですが、どうも「ネギトロに似ている」というのは、見た目のことだったみたい。
でもせっかくなので、ほかほかのごはん、ネギ、醤油をひと回しで、ネギトロ丼風でいただきます。見た目はすごくいいですよね。
結果は意外と、いける! ネギトロ丼とはまったく別の味だけど、ネギにもごはんにも醤油にも合うし、なんだか新しい風が吹いた気がします。
【10分後、異変が】
……と、絶賛した10分後。あとから塩気にやられて、私のノドは渇きまくりでした。味はとっても美味しいですが、生サラミ丼にするのは、量的に危険だったのです。
ネギトロ風にする場合は、海苔のつくだに程度の量で楽しむことを激しくおすすめします。
【結果:ネギとの相性が抜群】
いろいろ食べかたを研究してみた結果、オリーブオイル、胡椒は間違いないという結果に。そして、まさかのネギとの相性も抜群でした。
ドイツ出身の方やドイツ帰りの帰国子女、ライ麦パンを食べ慣れている方ならプンパーニッケルもおすすめ。ただし塩分が強いので、ネギトロ丼風は絶対に真似しちゃだめですよ!
【生サラミ、それは新感覚おつまみ】
「生サラミ」はお酒のおつまみとしては最高です。家飲みやホームパーティーに手土産として持っていけば、いつもの飲み会に新しい風が吹くこと間違いなし。「へんじんもっこ」は楽天に出店しているので、気になった方はぜひチェックしてみてくださいね。
参考リンク:楽天「へんじんもっこ」
撮影・執筆=黒猫葵 (c)Pouch
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