ヘルシーブームの流れなのか、私が暮らしているフランスではここ最近、インスタントのみそ汁が人気です。ただ、日本のそれとはちょっと違って、フランス的なアレンジが施されているケースもちらほら。パクチーやうどんっぽい麺など、ちょっと不思議な具が入っていることも。
さてさて先日、衝撃的なインスタントみそ製品を発見してしまいました。「みそキューブ・カリー(Miso Cube Curry)」というもので、なんとカレー味。
みそなのにカレー味って……なんてチャレンジャー! 私たち日本人には思いつかない、アヴァンギャルドな組み合わせであります。そもそもこれ、どうやって使うんだろう?
【みそなの? カレールーなの?】
フランス産有機大豆によるフランス製みそを使っている(そこからすでに珍しい)、というこのみそキューブ。固形コンソメのような形をしています。封を開けると、スパイスの香りたっぷり! でも、みそ感はゼロ。形状と大きさから判断しても、これってカレールーだよね? でも名前はみそキューブだね?
原材料をチェックしてみると、大豆のほかにコリアンダー、ターメリック、クミンなどカレーのスパイスがたっぷり。サラダ油も入ってます。でも、パッケージにはみそだって書いてあることだし、みそだと信じたい! そう思いつつキューブに鼻を近づけると、大豆やしょう油を思わせるさっぱりした香りもするような……。
【みそ汁になるのか、カレーになってしまうのか】
パッケージに書かれているみそキューブの使い方は、とってもカンタン。500mlの熱湯にキューブを1つ入れて、具材と一緒に煮込むだけ。みそ汁のもと、といった位置づけなのでしょうか。
であれば、ということで木綿豆腐・ワカメ・玉ねぎを使い、みそ汁を作ってみることにします。
色も雰囲気もスープ状のカレー。お椀に入れると、色が分かりません。
でも味は……あれれ? 想像していたカレー味ではなく、ずいぶんあっさりしたお味。カレーのスパイス香る、摩訶不思議なみそ汁なのであります。
日本人の私としては、もう少しダシが効いているとうれしいので、次回みそキューブ・カリーでみそ汁を作るときには、顆粒だしをプラスしてみるとよいかも。そしておそらく、これで雑炊を作ったらおいしいんじゃないかと思います。その際は、パクチー多めで!
みそキューブの製造元フランスのDanival社からはみそ味のソルトなるものも発売されているので、次回はみそ味の塩にチャレンジしてみようと思います。それにしても海外には、不思議な日本系食品がたくさんありますね♪
参考リンク:Danival
調理・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch
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