人気テレビ番組『マツコの知らない世界』でも特集され、にわかに注目を集めている“フォントの世界”。2017年11月28日にコンピュータ・ソフトウェア会社のアドビから新作フォント「貂明朝(てんみんちょう)」が登場したのですが、早くもこれが可愛いと話題になっています。

明朝体をベースにしているこの書体。鳥獣戯画などに描かれたイタチ科の小動物「貂(てん)」の姿にもインスパイアされているんだそう。実はフォントの中には貂の姿をしたグリフ(絵文字)も隠されているんですって!

【どんな書体なの?】

アドビの和文書体にはユニークな特徴が数多くありますが、「貂明朝」もそう。躍動感のある手書きの文字の特徴や江戸時代の瓦版印刷などに見られる特徴を取り入れているのだとか。

さらに、伝統的な明朝体の画線の先端を丸め、やや太めに仕上げ、ふところは小さめにしてあるそう。

たしかに手書きの要素があるからか、どことなく懐かしいレトロな雰囲気がただよっているような……。そして鳥獣戯画にも登場する愛らしい動物「貂」にインスパイアされたというだけあり、ユーモラスな妖しさのようなものも感じられます。

今回の書体には「貂」の形のグリフ(絵文字)も何種類か含まれているということで、これもまた遊び心があってユーモアたっぷりですね。

【プライベートでも使いたくなる可愛さ】


可愛らしくもちょっとした妖しさも併せ持ったアドビの新フォント「貂明朝(Ten Mincho)」。すでにTypekitの書体ライブラリーに追加されており、Creative Cloudの有料プランに登録している場合は追加料金なしで利用できるとのこと。

広告コピー、書籍・出版物のタイトルなどお仕事用に使うのはもちろんのこと、今の時期、年賀状などプライベートでも気軽に使えそうです。

参照元:Adobe Typekit Blog
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch