風邪にかかったときや、体調が思わしくないとき。おかゆや素うどんなど、消化の良いものを食べる人が多いのではないでしょうか? はちみつ大根や、卵酒も定番ですよね!

日本のおかゆや卵酒のように、海外にも、風邪にかかったときの定番フード(またはドリンク)なるものが存在するのでしょうか?

アメリカ、イギリス、フランス、マレーシア、シンガポールの友人と、台湾で暮らしていたことのある日本人の友人に聞いてみました!

【風邪をひいたときは何を食べる?】

アメリカ人男性:チキンストックに根菜を入れて煮込んだ「チキンスープ」を飲みます。アメリカのスーパーにはパックに入ったものや、缶詰のチキンスープが売っているので便利。ビタミンCたっぷりのレモン・ジンジャーティーもよく飲みますよ。

イギリス人女性:アメリカと同じようにチキンスープを飲んだり、消化の良いオーツ麦の「ポリッジ(おかゆ)」を食べたりします。また、クズウコンのでん粉「アロールート」をお湯で溶かしたドリンクを飲むことも。免疫力を高めてくれると言われています。

フランス人男女複数名:フランスでは昔から、お湯にラム酒とはちみつ、レモンを混ぜた「グロッグ」という温かいドリンクを飲むことが多いですね。また、滋養をつけるために「ブイヨン・ドゥ・プレ(チキンスープ)」を飲むこともありますよ。

マレーシア&シンガポール(中華系女性複数名):漢方入りのスープや、ほんのり甘い「バーリーウォーター(はと麦のジュース)」などを飲みます。はと麦は体内にこもった熱を逃し、脱水症状を防ぐはたらきがあるといわれるので、風邪のときだけでなく熱中症対策にも。

台湾:「風邪をひいたときには、お湯を飲んでから寝なさい」って言われました。消化のよいおかゆやスープ、さつまいもなどもよく食べますね。

【欧米ではチキンスープが定番】

先人の知恵が生んだ各国の民間療法。ヒアリングの結果、欧米では風邪をひいたときには「チキンスープ」を飲む人が多いことが分かりました。

鳥肉や野菜から栄養を摂り、免疫力を高めるため」というのが、その理由だそうですよ。欧米人にとってのそれは、私たちの「おかゆ」のような位置づけなのかも。

意外だったのは、台湾の「お湯」。友人の話では「中華料理は脂っこいので、お湯を飲むことで胃の負担が和らぐのでは」とのことです。

風邪のときには、胃腸に優しく水分がたっぷりとれるものを摂取する、というのは海外でも共通なのですね。

画像=Pouch編集部
取材・執筆=sweetsholic (c)Pouch