やってきました、2019年! とはいえ年が明けたばかりですので、お家でまったり過ごしているという方も少なくないことでしょう。

もしもあなたがお正月を東京都内で過ごしていたら、本日1月2日から27日まで東京・上野にある東京国立博物館で開催される「博物館に初もうで」に出かけてみてはいかがでしょうか。

今年の干支「亥(イノシシ)」にちなんだ選りすぐりの作品が展示されるほか、長谷川等伯筆の国宝「松林図屏風」が2年ぶりに本館で公開されるなど見どころ満載。

さらには獅子舞・和太鼓・いけばなといった、新年にふさわしいおめでたい催しも予定されているので、お正月気分を満喫できるんじゃないかと思うんです。

【トーハクの正月恒例企画です!】

2003年から毎年実施されている「博物館に初もうで」は、お正月の恒例企画。観覧料は、一般が620円、大学生410円、高校生以下および満18歳未満と満70歳以上の方は無料となっています。

【イノシシの「猪突猛進」っぷりにあやかろう♪】

数ある企画の中でもっとも注目したいのは、やはり今年ならではの「イノシシ」にまつわる展示

イノシシは食用として人の生に密着していることや、多産であることなどから、豊穣を象徴する存在とされています。また「猪突猛進」という言葉があるように、前に突き進む猛烈な勢いが信奉される場合もあって、2019年を猛烈な勢いでばく進したいという方にはピッタリのモチーフ!

【石川光明作『野猪』がめちゃ可愛いからみてあげて】

1月27日まで本館特別1室・特別2室で開催される特集展示「博物館に初もうで イノシシ 勢いのある年に」には、石川光明作『野猪』に喜多川歌麿筆『浮世七ツ目合・巳亥』、岸連山筆『猪図』と、時代を超えた名作がずらりと並びます。

特に『野猪』はつぶらな瞳が愛らしい作品。また古墳時代・6世紀に発見された重要文化財『埴輪 猪』も展示されるらしく、そのすらりと伸びた足の長さにぜひご注目を!

【国宝や『冨嶽三十六景』も!】

もうひとつ注目すべきは、国宝『松林図屏風』や国宝『古今和歌集(元永本)下帖』といった、名品の数々の展示。

「一富士二鷹三茄子」という初夢にちなんだ言葉を連想させる、葛飾北斎筆『冨嶽三十六景・凱風快晴』も展示されているので、お正月に観るにはピッタリなのではないかと! なお、作品によって展示期間が異なっておりますので、どうぞお見逃しのないように~。

【ほかにもお楽しみが盛りだくさんです】

そのほか、本館玄関などに池坊・蔵重伸氏によるいけばなが飾られるほか、1月2日と3日の2日間は本館前を舞台に、和太鼓や獅子舞のパフォーマンスも披露されます。

本日2日は、「和太鼓 湯島天神白梅太鼓」が11時と13時30分の2回、「獅子舞 葛西囃子中村社中」が12時40分と15時10分の2回開催されますよ!

加えて新年恒例の「寛永寺根本中堂特別参拝」や、ミュージアムショップでのお得なサービスなども企画されているので、存分に楽しんじゃってください♪

参照元:プレスリリース東京国立博物館
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼国宝『古今和歌集(元永本)下帖』

▼国宝『片輪車蒔絵螺鈿手箱』

▼重要文化財『色絵月梅図茶壺』