三重県生まれ、三重県育ちの私は、幼いころから名古屋ローカルのテレビCMにふれながら育ちました。社長、息子、孫の3代がそろって出演していた「名古屋美宝堂」に、カエルのアニメーションが可愛らしい「青柳ういろう 四季づくし」、これまたニワトリのアニメ―ションが子ども心をくすぐる「若鶏のさんわ」などなど……。

そして「鎌倉ハム」のKウインナーもそのひとつ。「まぁ一本、まぁ一本とたいがいにしとかないかんよ!」とおばあちゃんが語りかける、あのCMです。

というか私は今回はじめてKウインナーが全国区ではなく名古屋のソウルフードであることを知ったんですが……この衝撃事実、中部圏民の皆さんはご存じでしたか!?

【ああ、なつかしきKウインナーのCM】

「鎌倉ハム」は1885年に鎌倉で初めて骨付きハムを製造。しかし関東大震災の被害を受けて以降は名古屋に移転し、以降は中部地方の老舗ハムブランドとして君臨しています。

ハムやベーコンといった商品も販売していますが、やはり名古屋っ子たちになじみ深いのはCMでもおなじみだった「Kウインナー」じゃないでしょうか。

「まぁ一本、まぁ一本と……」と怒り顔から「たいがいにしとかないかんよ!」と笑顔になるおばあちゃん。「今晩のおかずがワヤになってまった。鎌倉さんもいかんわ。うますぎるもん」と続くセリフ、今でもハッキリ覚えてる! もう中部地方で育った私たち世代の心のおばあちゃんと言っても差し支えないでしょう!

調べてみたところ、あのおばあちゃんは山田昌さんという女優さん。今も健在で2017年にはテレビ朝日のドラマ『やすらぎの郷』にも出演されていたそう。愛知県常滑市出身だと知れば、CMであれだけ名古屋弁が流ちょうだったのにも納得……!

【Kウインナーは恵方巻きにオススメ】

そんな中部圏のソウルフード「Kウインナー」は、恵方巻きにオススメなんだとか! 昭和42年、名古屋の中日文化センターで行われた鎌倉ハム主催の料理コンクールで優勝したレシピが、Kウインナーの恵方巻きだったという話もあるほど。スーパーにない!という方は、鎌倉ハムの通販サイトで、Kウインナーにオリジナル升、豆が付いた節分のセットが販売中ですのでチェックしてみてくださいね。

また、鎌倉ハム公式Instagram(@kamakuraham)をフォローのうえ、Kウインナーを使って作った「恵方巻き」または「巻きずし」の写真を、ハッシュタグ 「#kamakuraham」「#KW恵方巻」とともに投稿すると図書カードが当たるキャンペーンも実施中です。

【名古屋に行った際は探してみて!】

昔も今も地元の人々から愛されている「Kウインナー」。Kウインナーを知らないという他エリアの皆さんも、中部地方にお出かけの際はぜひスーパーなどで見つけてみてくださいね。

私も名古屋のソウルフードであることを今回初めて知ったので、次に帰省したときはピケエイト寿がきやの袋ラーメンとともに、Kウインナーもぜひ買って帰りたいと思います!

参照元:鎌倉ハムプレスリリース
執筆=鷺ノ宮やよい (c)Pouch

▼KウインナーのCM。子どものころテレビで毎日のように目にしたなぁ……

▼細長いフォルムなのでこんなふうに巻き寿司にすることも。いろいろアレンジが楽しめそう