現代イギリスを代表する歌手ともいうべき、エド・シーラン。アルバムもシングルも全英1位の常連、2016年と2018年にはグラミー賞も受賞するなど、いまもっとも勢いのあるアーティストのひとりです。

そんな中、エド・シーランの数々のヒット曲を徹底的に分析し、これをもとに「エド・シーランっぽい曲を作っちゃう方法」を解説する動画がYouTubeで公開され、話題となっています。

エドの曲の傾向をジョークをはさみつつわかりやすく分析、およそ3分間の動画にまとめているのは、同じくイギリスの音楽家にしてユーチューバーの、ブレット・ドミノ(Brett Domino)さんです。

簡潔にして説得力のある分析と解説が、エド好きにはもちろん、そうでない人にもストレートに面白く必見です。最後にはちゃんと、導き出したポイントに従って制作したエド・シーラン風ソング「Bad Lips」まで披露しているので、ぜひ最後までご覧になってほしいんです。

【大事な4つのポイントとは?】

『How To Make a Hit ED SHEERAN Song(エド・シーラン風ヒットソングの作り方)』というタイトルのこの動画。エドっぽい曲作りのためのポイントは、楽器・メロディー・歌詞・スタイルの4つだそう。

まずは楽器。エドはアコースティックギターを主体にした曲作りをするのですが、そこでよく使われるのは「Cm」「Eb」「Ab」「G」という、シンプルな4つのコード。ちなみにブレットさんはギターが得意ではないので、Gコードを押さえるときに友達の手を借りちゃってます。

主にメロディー。ドレミのように連続した3つの音をよく使うようで、ブレットさんはこれでヒット曲「Shape of You」「Castle on the Hill」「Galway Girl」の3曲を表現してみせていますが、たしかにそうなってる……!!

そして歌詞。エド・シーレンの多くの曲の歌詞を聞き取りながら打ち込み、オンラインのワードクラウド生成サービスにかけて分析。「love」「heart」「know」「girl」「wanna」といったワードがよく出てくることがわかったようです。ちなみにブレットさん、最初に分析したときは歌詞のなかに「サビ」「1番」「2番」などをうっかり書いたままにしておいてしまい、よく出てくるワードが「サビ」になっちゃったりしたそうです。

楽曲スタイルは、「フォーキー・ポップ、そこにR&Bのエッセンス」だそう。これらをまるっとまとめて凝縮したのが、エド・シーランによるヒットソングの特徴とのこと。

【その結果できた歌が…スゴいの!】

以上4つのポイントを踏まえて作り上げたのが、動画の最後に披露されている曲『Bad Lips』

いや、たしかにこれ、エド・シーランの新曲みたいだよ!! 歌ってるブレットさんとそのお友達がすごくボンヤリした顔してるのが気になりすぎるけど!!

2019年1月9日の公開から1月たらずのあいだに34万回再生と人気のこの動画、コメントもたくさん集まっています。

「パロディなのに完璧すぎて気持ち悪いレベル」
「知らずにこの曲を聴いて、『エドの新作だよ』って誰かに言われたら絶対買ってたわ」
「もうエドにカバーしてもらうしか」

とファンも含めてかなり好評。また一方では、

「エドにしちゃエレクトロ感強すぎるかな」
「エド・シーランじゃない。シンセが強いからね。でもすごくいい曲だしすごくいいビデオだよ」

といった意見もありまして、聴く人によって感じ方は異なるようです。

それならば自分自身はどう感じるのか、気になるでしょう? ってなわけで、あなたもさっそく、自分の耳でたしかめてみてはいかがでしょうか♪

参照元:YouTube
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼『Bad Lips』のフルバージョンが聴けるURLはYouTubeのコメント欄にあります!