現代的な北欧デザインの食器が人気の「Iittala(イッタラ)」。華美な装飾のないシンプルなビジュアルや、重ね置きできる利便性が多くの人の心を惹きつけてやみません。

イッタラの愛用者の中で、ブランドロゴの “赤いシールを剥がす派” と “剥がさない派” がいる模様。

イッタラの食器はとにかくシンプル。そこがいいところなのですが、簡素なだけに、 “わかる人にしかわからない” という側面があるのはたしか。

【シールを剥がさないワケを聞いてみた】

こういったシールは購入した後すぐに剥がしてしまうのが一般的だと思うのですが……あえてはがさないで使う人が多いみたい。

参考までに “はがさない派” に話を聞いてみたところ、

「イッタラの中でも無地の皿やガラスのコップはシールを剥がしてしまうと普通の食器しか見えない」
「わかる人にはイッタラだって分かるけど、普通の人には白い皿にしか見えない。そんなのさみしくないですか……?」
「購入するまでシールじゃなくて刻印ロゴだと思ってました」

ということで、なるほど納得~!

【シールを剥がしてしまってもイッタラへの愛は変わらない】

一方で、 “シールを剥がす派” にも話を聞いてみたところ、

「汚れが気になるから剥がす」

という答えが返ってまいりました。その人は続けて

「(シールを剥がすことで)イッタラかどうかはわかりにくくなったけど、間違いなくイッタラではあるので、私自身がわかればそれでいいかなと」

とも話しておりまして「私自身がわかればそれでいい」という発言に、イッタラへの強い愛情を感じずにはいられなかったのでした。

【メーカーに聞いてみた】

シールははがすべきなの? それともはがさなくていいの? 気になるのでイッタラの日本のPR担当の方に問い合わせたところ……

「あくまでも決まりやガイドラインはなく、お客様のお好きなようにご使用いただければと思います(中略)毎日のテーブルウェアのご使用の中で汚れが付着したり、はがれてきたりする場合がありますので、ご了承いただき、またその場合は簡単にはがせますので、はがしていただければと思っております。」

という回答が。なるほど、剥がしても剥がさなくてもどちらでもいいみたいですね。また、印象的だったのが

「イッタラのロゴが皆様から愛されており、そのためはがさずにお使いいただけていることはとても嬉しく、誇らしく思っております。」

という一言。たしかに、食器同様シンプルながらも、真っ赤な「i」マークのロゴはデザイン性にも優れています。はがさない派の人にとっては、「シール込みでイッタラの食器」なのかもしれませんねぇ。

取材協力:フィスカース ジャパン株式会社 イッタラ
執筆=田端あんじ
Photo:(c)Pouch