ある日知り合いのバーで耳にしたのは、飲食店の「お通し」に関するトラブル。なんでも、海外からやってきた人の多くが日本のお通しシステムに混乱しているというんです。
ちょっとした言い争いが勃発するのは、お会計のとき。
お店側が説明をしても、「日本はチップがないと聞いたのに、そんな文化があるなんて知らないよ?」となかなか納得してくれないようなケースが多発しているようなんですよね。お通しって日本観光向けのガイドブックとかに載ってないのかな?
【オーストラリア人女性・ウーナさんの場合】
オーストラリア人女性のウーナさんは、訪日前はお通しのことを知らなかったそう。初体験したときは無料だと勘違いして、「日本のおもてなしは半端ないねー」と感じたといいます。
無料じゃないとわかったときも、ウーナさん自身はイヤな印象は抱かなかったそう。「テーブルチャージみたいなものか、これが日本なんだ」と納得した、と語ってくれました。
【アメリカ人男性・ケーシーさんの場合】
いっぽう、「お通しはあまり好きじゃないシステム」とぶっちゃけてくれたのは、アメリカ人男性のケーシーさんです。
ウーナさん同様、訪日前はお通しシステムを知らなかったらしく、初めて経験したときは正直「ケチくさい」と思ったとのこと。
注文していないのに、無理やり「これを食え!もちろんその代金は払ってね」と言われているような感じを覚えたんだそうな。
今では「サービス料みたいなもんか、しょうがないな」と思えるようになったそうですが、お通しのほとんどが口に合わないので、ぜんぶ枝豆にしてほしいとひそかに思っているそうです。
【前もって値段と内容を伝えてほしい!】
お通しの値段は「テーブルチャージ」としてメニューに記載されている場合がほとんどですが、海外の人は気がつきにくいようです。
ケーシーさんいわく、外国人客とのお通しトラブルを減らすために必要なのは、「前もってお通しの値段と内容を伝える」こと。口頭で説明するかメニューに大きく書くことで、言い争いが回避できるかもしれないといいます。
なるほど、これはナイスアイデアかも! みんなが楽しく食事できるようになるなら、これまでのやり方を少しずつ工夫していくのも大事かもしれませんね。
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:ぱくたそ
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