葛飾北斎の『冨嶽三十六景』やクロード・モネの連作『睡蓮』など、誰もが知ってる名画の数々が切手になって登場。特殊切手「美術の世界シリーズ 第1集」が2020年3月19日に発売されます。

第1集のテーマは「青の世界」。19~20世紀にかけて生まれた日本絵画や工芸、ヨーロッパ絵画から、青が特徴的な作品がラインナップされています。

【63円切手と84円切手の違いは?】

「美術の世界シリーズ 第1集」は63円切手(630円)と84円切手(840円)の2種類。

63円切手には、先に挙げた2作品のほか黒田清輝の『湖畔』やオディロン・ルドンの『ペガサス、岩上の馬』など計10作品がラインナップされています。

84円切手も10作品分あるのですが、そのうち7作品は63円切手と全くおなじ。

また残りの3作品も、オディロン・ルドンの『グラン・ブーケ(大きな花束)』やクロード・モネの『睡蓮』別バージョンや63円切手のラインナップと関連性がある作品や竹内栖鳳の日本画「アレ夕立に」などが選ばれています。

【青は「高貴な色」】

その昔、青色の顔料となっていたラピスラズリ。高級な素材ということもあり、青は美術界では “高貴な色” とされてきました。

近代ヨーロッパで青色が化学的に調合できるようになり、世界中に浸透。特に “風景を描くのに欠かせない色” として、今なお愛されています。

今回切手になった作品も青色がポイントとなっていますが、同じ青でも全く異なる印象を与えてくれるから不思議!

力強く鮮烈な青に、儚く繊細な青。水面を表す透きとおるような青などさまざまで、いろんな「青の世界」を楽しめるのではないでしょうか。

切手はそれぞれシール式で、10枚セットのシートで販売。全国の郵便局、郵便局のネットショップ、銀座郵便局での郵便振替による通信販売で購入できるので、ぜひチェックを♪

参照元:日本郵便
執筆:田端あんじ (c)Pouch