イギリスのファッションデザイナー、ヴィヴィアン・ウエストウッドさん(79)が新型コロナウイルスに関するメッセージ映像を投稿。

「今週は仕事に戻るべきかどうかを再考してほしい」と呼びかけているのですが……。

はいているタイツのビジュアルがあまりにも衝撃的で注目を集めているのです。

【何もはいてない!?】

メッセージ映像が投稿されているのは、ヴィヴィアンさんのインスタグラム。

まず目が行くのは下半身で、大事なところに葉っぱをつけているだけで、他は何もはいていないように見えますが……。

再度クローズアップして見てみると、肌なじみのよいナチュラルなトーンのタイツをはいていることがわかって、私もほっと胸をなでおろした次第です。

なお撮影したのはヴィヴィアンさんの夫。夫であるデレクさんのインスタグラムによると、いちじくの葉っぱのかたちをした “光を反射するモチーフ” がタイツにつけられているようです。

【メッセージにも耳を傾けてみて】

強烈なファッションと同様に、ヴィヴィアンさんが発するメッセージもまた強いものでした。

「世界はすっかり変わってしまった。愛する人をコロナで失ってしまった人もいるでしょう。出勤するかどうか選べる立場にいるあなた、あなたは本当に “出勤” する必要がありますか?」

と語りかけており、医療従事者・運送業・小売業など “出勤しなければいけない人々” のパブリックスペースをウイルスで侵略することになる、と訴えています。

【コロナの影響が深刻なイギリス】

ヴィヴィアンさんが暮らすイギリスは長らくロックダウンの状態が続いていましたが、2020年5月11日にイギリス政府によって一部が規制緩和され、在宅勤務不可能な者の出勤奨励などが発表されました。

この動画は5月15日に投稿されているので、その発表を受けてメッセージを発信したものと思われます。

WHOの発表によるとイギリスでは、新型コロナウイルスによって3万7000人の死者が出ており、そうした背景を踏まえると、ヴィヴィアンさんが強い表現を用いたことも理解できます。

【ファッションで思いを伝えたかったのかも】

ヴィヴィアンさんはかつて “パンクの女王” と呼ばれ、今なおその精神をブレることなく持ち続けており、今回の投稿にも

「なんてクリエイティブなんだろう、あなたはいつも私を驚かせてくれる!」
「これはヴィヴィアンにしかできないことだ!」

といったコメントが集まっています。
パンクファッションは社会的なメッセージ性が強いため、今回の “葉っぱタイツ” にも、なんらかのメッセージが含まれているのかもしれませんね。

参照元:Instagram @viviennewestwoodInstagram @ndreaskronthaler
執筆:田端あんじ (c)Pouch