美しい名画が、もしも花束になったなら?
そんな素敵な取り組みを行っているのが、東京・丸の内三菱一号館美術館です。
2020年11月17日から12月22日の期間限定で、開催中の「開館10周年記念 1894 Visions ルドン、ロートレック展」にちなんだ絵画をイメージした花束と展覧会チケットがセットになったプランを販売しているのです。
展覧会の雰囲気をおうちで楽しむとともに、社会問題のひとつとされるフラワーロスを考えるきっかけとなるプロジェクトになっています。
【フラワーロスを救おう】
このブーケ付きのチケットは、新型コロナウイルスの影響で廃棄される花と生産農家を応援する「2020スマイルフラワープロジェクト」とコラボレーションしたもの。
新型コロナウイルスの影響を受け、今年3月以降は結婚式や葬儀等の式典やコンサート等のイベントが中止・延期されて、美しく咲いた花々が、その行き場を失ってしまいました。
自粛制限が解除された今も、卸・仲卸業者の買い控えがあって、花の消費は未だ低迷したまま。そんな花の流通量を増やし、花生産農家さんを支援するべく誕生したプランなんです。
【ルドンやロートレックの名画が美しいブーケに】
今回発売されたブーケのイメージの元となった名画はルドンの「グラン・ブーケ(大きな花束)」。
そして「アリスティド・ブリュアン、彼のキャバレーにて」や「ディヴァン・ジャポネ」といったロートレックの作品。
すべてのブーケには「1894 Visions ルドン、ロートレック展」チケット(一般2000円)が1枚セットになっていて、農林水産省が定める復興支援「#元気いただきますプロジェクト」のもと、全国一律送料無料。
価格は「ルドン」が5000円、「ロートレック」が7000円、「グラン・ブーケ」が9000円で、いずれも送料・チケット代・税込みということを考えると、かなりお得なプランになっています。
【編集部にグラン・ブーケが届きました】
実は、編集部にも「グラン・ブーケ」の実物を送っていただきました。大きな箱を開けた瞬間、生花の香りがふわっと漂います。
箱から出すと、想像以上にとっても大きな花束でビックリ。
色とりどりの花が美しく、青い包み紙も絵画の中の花瓶のようで鮮やか。
なかなかこんなに何種類もの花を使った大きな花束を贈られることはないので、気持ちがパッと華やぎました。
「グラン・ブーケ」に描かれた植物は実在しないと言われているそうですが、曲線を表すためスプレー咲きのお花をあしらったり、オレンジやイエローなどの部分はひまわりやガーベラなど存在感のあるお花を合わせるなど、作品の魅⼒に近づけているんですって。
幻のブーケを再現したなんてロマンティック……!
数日間、編集部に飾っていましたが、殺風景な事務所の中に花が飾られているだけで雰囲気がまるで違いました。花を飾るのと、絵画を飾るのはどこか似ているのかもしれません。
クリスマスや記念日はもちろん、日頃、お世話になっている人へのプレゼントにいかがでしょう?
展覧会のチケットなしの花束だけのプランもあるようですよ!
参照元:プレスリリース、2020スマイルフラワープロジェクト
執筆:御花畑マリコ (c)Pouch
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