オランダ・ロッテルダムを拠点に活動するアーティスト、トーマス(Tomáš Libertíny)さんが、ミツバチと共作(!)した作品「Eternity (a.k.a. Nefertity)」を発表。
エジプト新王国時代、第18王朝のファラオの正妃をモチーフにした彫刻『ネフェルティティの胸像』を、なんと本物のハチの巣で表現しています。
ハチの巣でできた彫刻ってどういうこと……!? 今にも甘い匂いが漂ってきそうですっ。
【3Dモデルにミツバチが巣を作る!】
6万匹のミツバチとともに完成させたという、「Eternity (a.k.a. Nefertity)」。
『ネフェルティティの胸像』の3Dモデルを制作して設置、ミツバチたちを放してその枠組に実際にハチの巣を作ってもらい、完成させたものだそう。
【「作る過程」も公開したみたい】
作品に費やした期間は、なんと2年!
2019年の夏には、ロッテルダムの美術館で、「ライブインスタレーション」としてミツバチが蜜ろう彫刻を構築する過程を展示していたそうですよ〜!
翌年2020年に彫刻が完成した後は、アムステルダムで行った個展に展示されていたようです。
【ほかにも色々作ってます】
ミツバチとの合作は「“made by bees” series」としてシリーズ化されています。
ほかには、シェイクスピア『ジュリアス・シーザー』でおなじみのブルータスや、古代ギリシャ人が使用していたとされる陶器・アンフォラをフィーチャー。
見事なハチの巣彫刻が作り上げてられているんです。
作品を制作するとき、トーマスさんはいつも、心理的および肉体的な人間と自然の関係をインスピレーションの元にしているそう。
「“made by bees” series」はまさに、そのインスピレーションの発露といえそうですねえ。
【ハチミツをどうやって取ったんだろう】
個人的に気になるのは、ハチの巣からどうやってハチミツを採取したのかという点。
いずれの作品も特殊なかたちなので、どうやってここまで綺麗な「蜜ろう彫刻」に仕上げたのか、ぜひ裏側を知りたいです……!
参照元:Tomáš Libertíny、facebook
執筆:田端あんじ (c)Pouch
▼こちらは実際にミツバチたちが彫刻を「作っている」様子です(虫注意!)
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