事業創業50周年記念として行われた、ミスタードーナツのキャンペーン「ミスドの思いド」。

ミスドにまつわる様々な思い出を募集する」という企画で、このたび特賞およびその他部門賞が発表されました。

選出された「思いド」はどれも面白く、じんわり泣けて、読んでいるだけで心がほっこり温かくなるんです。

【秀作ぞろいの長編部門】

「ミスドの思いド」で特賞に輝いたのは、まあおさんによる『まあるい土産もの』。

昔気質の父親が、なんでもない日にお土産でミスタードーナツを買ってきていたのが、実は母親と大げんかしたあと「ごめんね」の意味を込めて買ってきていた、というストーリーで、「どこかの誰かの話」にもかかわらず、情景が目に浮かぶようです。

夕食前に家族みんなでワイワイ食べたという描写にも、懐かしさを感じてしみじみ。文章の締めくくりに添えられたユーモアも、ちょっとした小説を読んでいるような気分になります。

他にも、恋人とのシンクロと結末にグッとくる「ミスドの箱」、祖母の思いに涙する「祖母のオールドファッション」……いずれも胸を打つ文章で、目尻に涙がにじんでしまいます。

【人の数だけ思い出がある…短編部門】

「ミスドで思いド」には短編部門もあるのですが、こちらはバラエティ豊か。

「旦那にプロポーズされた日、あまりに嬉しくて、デートの帰り両親にミスドのドーナツを買って帰って『わたし結婚するよ!』って報告したら2人ともすごく喜んでくれました。プロポーズされた日のレシートは今も取ってあります」

「一人暮らしを始めた頃、玄関を開けるとドアノブに、ドーナツが10個入った箱がぶら下がっていた。母がこっそり持ってきてくれたのだ。見守り方が母らしい」

「1970年代、街に初めてミスドが出来て、営業サラリーマンだった父が呑んで帰ってくる時の『おみや』が『すし折』からミスドに替わった。早く帰ってくる父を待つのも、呑んで帰ってくる父を待つのも楽しみだった。父も母ももういない。今は僕が子供達に買って帰っている」

などなど。いくつものエピソードを見ていると、改めて「人の数だけミスドの思い出があるのだなぁ」と感じます。

【ミスドの思い出には「家族」がいる】

長編・短編ともに、作品を読んでみて感じたのは、ミスドのそばにはいつも「家族」がいるということ。

「ミスドと家族の思い出」を語る人が圧倒的に多く、家族のように身近な存在なのだと実感しました。

ご紹介した作品の他にも、素敵なエピソードがたくさん掲載されているので、ミスドのホームページからぜひチェックしてみてください♪

【特賞作品は店舗BGMになるみたい】

ちなみに、2021年3月1日からは全国の店舗で、菅田将暉さんによる「ミスドの思いド」特賞作品の朗読が流れるそうですよ。

お店に運んだ際には、耳を澄ませてみるといいかもしれません。

※一部店舗ではBGMが異なる場合があります。また開始日は変更になる可能性があります。

参照元:ミスタードーナツ
執筆:田端あんじ (c)Pouch