2021年2月6日に放送された、東海テレビ制作のフジテレビ系ドラマ『その女、ジルバ』第5話。

今回のテーマはズバリ「シジュー(※40歳)娘の決断」。この言葉どおり、人生の岐路に立たされたアラフォー女性たちの、それぞれの選択が描かれました。

気になるのは、前回第4話で退職を迫られてしまったスミレ(江口のりこさん)のこと。果たしてスミレの運命やいかに!?

【第5話あらすじ】

パワハラ疑惑で希望退職を進められたスミレは、退職する道を選びます。決心は固いようですが、本心を話そうとしないところが気がかりです。

ある日のこと、スミレは有給休暇を消費するという口実で欠勤。

ちょうどその日に、スミレを心配したバー「オールドジャック&ローズ」のホステス・ナマコ(久本雅美さん)が、職場を訪ねてくるんです。

【スミレの孤独と「越えられない壁」】

スミレとナマコには「家族がいない」という共通点がありました。

同じ境遇ということもあり、スミレの気持ちがわかるナマコは、新(池脇千鶴さん)とみか(真飛聖さん)に、

「(スミレが仕事を休んだのは)同情されたくないから。甘えたいのに甘えられない、どうしていいかわからないんだと思う」

と話し、スミレの気持ちを代弁。またスミレが、親がいないことを新とみかに話していなかったことを知り、

「いくつになっても乗り越えられない壁ってあるんだねぇ」

と語ったのでした。

【ひとりじゃなかった】

ぶっきらぼうで口の悪いスミレですが、上司も「有能だし一生懸命、彼女がいなくなるのは大きな損失」と認めるほどの存在。

そうしたところを現場のスタッフたちも見ていて、スミレが会社に留まることができるよう署名運動を起こしたり、上司が上層部に掛け合ったりしたこともあり、スミレは退職しなくて済むことになったんです。

スミレから歩み寄ることはなくても、みんなはちゃんと「見ていた」ことがわかる、このシーン。

スミレは決して孤独ではなかったことが伝わってきて、目頭が熱くなります。

一連の出来事を経て気持ちが動いたのか、スミレ自ら、新とみかに「友だちになれてよかった」と本心を打ち明ける場面もあり、 “壁を乗り越えた” 感じがしました。

【アラフォーの転職・退職は重たいけれど…】

スミレにホッとしたのも束の間、なんと今度はみかが希望退職することに! 田舎に帰って母と暮らすことを決意するのです。

みかの退職にあたり、新も思うところあるよう。何か行動を起こすのか否か、新の胸の内が気になるところです。

アラフォーの転職・退職は、キャリアアップや結婚を見据えたアラサーの転職・退職とは異なるもの。

人生折り返し地点にもなってくると、違う道を選ぶことに対して、かなり勇気が必要になってきます。

けれども、バー「オールドジャック&ローズ」のマダムたちは「40歳なんてまだ序の口」と励まします。

まだ序の口ならば、自分が望む世界に「えいや!」と飛び込めるかも……という気持ちになるし、まるで背中を押された気分です。

【スミレに「春」が訪れる!?】

次回第6話では、スミレに恋愛話が持ち上がるようですよ。

新たちと接することで、人に対する「壁」が薄れてきたスミレ。きっと辛い思いもたくさんしてきたのでしょうし、どうか幸せを掴んでほしい~!

参照元:東海テレビInstargram @dodra_tokaitvTwitter @tokaitv_dodra
執筆:田端あんじ (c)Pouch