2021年2月27日に放送された、東海テレビ制作のフジテレビ系ドラマ『その女、ジルバ』第8話。

幸せを怖れるスミレ(江口のりこさん)と、そんなスミレを優しさで包み込むくじらママ(草笛光子さん)の姿が描かれました。

このドラマはじんわり泣けるお話ばかりですが、今回はティッシュが山になるほど泣いてしまいました……(涙)。

【第7話あらすじ】

現在の職場を辞めて、バー「オールドジャック&ローズ」のホステス業に専念すると決意した新(池脇千鶴さん)。

そんな中、友人・スミレの超スピード妊娠が発覚!

ところが妊娠を報告してからというもの、恋人の石動(水澤紳吾さん)と連絡が取れなくなり、不安な日々を過ごしていました。

新に相談しようとバーを訪れたスミレは、常連たちの会話から「実は石動は新が好きだった」と知り愕然。

その後、石動にプロポーズされたものの、ショックと幸せに対する怖れから、結婚を取りやめてしまうのです。

【間違いなく「神シーン」でした】

施設育ちで、たったひとりで生きてきたスミレは、素直になれないし人に甘えられません。

そんなスミレを呼び寄せ、温かく包み込んだのがくじらママ。肩をそっと抱きしめながら、

「幸せになるのが怖いのね。でも我慢しなくていい。誰でも幸せに慣れる権利を持っているんだから。勇気をもって目の前の幸せに飛び込みなさい」
「人を信じるのよ。うんとうんと、幸せになってちょうだい」

と語りかけて、頑なだったスミレの心を動かしたんです。

母のような、姉のような、親しみ深いまなざしで、スミレの頬を撫でるくじらママ。

スミレが涙をポロポロこぼしながら「なんであたし、こういう性格なんだろう」とつぶやく場面も胸に迫るものがあり、観ているこちらも自然と涙してしまいます。

【スミレに自分を重ねてしまいます】

幸せをつかむのが怖い。

そう感じるのはおそらくスミレだけではなくて、年を重ねれば重ねるほど、いろんな経験をすればするほど、手にした後に失うことが怖くなるものです。

欲しいものに手を伸ばせない、どこまでも不器用なスミレは、きっともうひとりの「私」。

だからこそ愛おしく、切なくて、幸せを願わずにはいられません。

【やっぱり草笛光子はすごい】

そしてスミレとくじらママのシーンを観てまざまざと感じたのは、草笛光子という女優のスゴさ。

佇まいから、有無を言わせない説得力を感じるし、もはや「演技」という枠を超えていたようにも思えました。

そこにいるのは草笛光子ではなく、たしかに「くじらママ」で、スミレをまるごと抱きしめようとする姿は「愛」でしかありません。

何度観てもこのシーンで号泣してしまうのは、草笛さんの圧倒的存在感ゆえなのだと、しみじみ……

くじらママが第7話で口にした「人はもっと寄り添ったほうがいい」という言葉も、草笛さんが言うからこそ、ことさら胸に響きます。

【「くじらママ」がトレンド入りを果たす】

ツイッターでは「くじらママ」がトレンド入り。

「あの時のくじらママがひとりぽっちのスミレちゃんを丸ごと抱き締めてる感じの抱擁で大号泣……」
「私もドラマの世界の中で新ちゃんと一緒に暮らしたい。くじらママに人生相談もしたい」

といった声が集まっています。

こんな感じで、今回大活躍したくじらママでしたが、なんとラストシーンで倒れてしまうんです。

くじらママに一体なにが!? とにもかくにも、どうか大事に至っていませんように……!

参照元:東海テレビInstargram @dodra_tokaitvTwitter @tokaitv_dodraTwitter検索 くじらママ
執筆:田端あんじ (c)Pouch