2021年3月13日に放送された、東海テレビ制作のフジテレビ系ドラマ『その女、ジルバ』第10話。

最終話となる今作の舞台は、新(池脇千鶴さん)がバー「オールドジャック&ローズ」のメンバーになってから1年後の、2020年。

コロナ禍で飲食店が窮地に立たされる中、バーの面々は「決断」を迫られることになります。

物語を通じて感じたのは2つの「希望」。混沌とした日々の中でも、ポジティブに前を向かせてくれたラストに、涙が止まりません……!

【最終話あらすじ】

新が41歳の誕生日を迎えた日、マスター(品川徹さん)はみんなに「閉店を考えている」と告げます。

はじめこそ戸惑ったものの、スミレ(江口のりこさん)の出産で「新たな命」に触れて、「振り返らず前だけ見る」ことを決意したバーの面々。

そしてバーは閉店。福島に戻り、腑抜けのようになっていた新のもとに、ブラジルの白浜(竹財輝之助さん)から手紙が届くのです。

【新の「覚醒」】

白浜の手紙には、

・ジルバママを無一文にした親戚のその後
・ジルバママの実の兄・姉が「ジルバを誇りに思っている。一族で唯一日本にわたり、自分の力で成功した。日本人移民としての夢を叶えた」と話していた

といった内容が書かれていました。

新は、東京に戻ってバーの面々を収集。

手紙を読んだあと「どんなことがあってもバーは続けます。この店はジルバの店だから」と宣言するのです。

「バーを続ける」と口にした新の姿は、ジルバそのもの。強く、美しく、頼もしくて、第1話の「なにもかも諦めていた新」とは別人のようで驚きます。

【希望その1:いくつになっても人は変われる】

1年前、「自分らしく生きたい。40(シジュー)だからできるのかなって」という思いから、新たな人生へと踏み出した新。

ドラマのキーワードでもある「女はシジューから」を体現する姿に、何度も元気づけられたのは、私だけではないはずです。

新は私たち視聴者に「いくつになっても新たな人生へと踏み出せる」希望を見せてくれました。

同世代として、これほど胸に響くものはなく、私も新の後に続きたい……!

【希望その2:明るい未来はやってくる】

このドラマがもうひとつ与えてくれたのは「この状況もいつか終わる」という希望

ラストシーンで「世の中が落ち着いたX年後」を描き、にぎわうバーから、明るい未来を想像させてくれました。

いつか、そう遠くない未来に、みんなで肩を寄せ合って笑いあえる日がやってくる……。

希望に満ちたラストシーンは反響を呼び、ツイッターには

「最後にX年後の希望まで見せていただいてありがとう!」
「ドラマの中では、X年後マスクのないみんな笑顔の世界を映していた。どうか、そうなりますように」

といった声が寄せられています。

こうして最終話を迎えた『その女、ジルバ』。

毎回、なぜだか胸がいっぱいになって、気がつけばポロポロ涙がこぼれてしまう、最高に優しくて愛おしいドラマでした。

新やバーの面々に、またいつか会えるといいな~!

参照元:東海テレビInstargram @dodra_tokaitvTwitter @tokaitv_dodraTwitter検索 #その女ジルバ X年
執筆:田端あんじ (c)Pouch

▼くじらママとチーママの「いがみ合うけどちゃんと支える」関係性も尊かった…!