【最新公開シネマ批評】
映画ライター斎藤香が現在公開中の映画のなかから、オススメ作品をひとつ厳選して、ネタバレありの本音レビューをします。
今回ピックアップするのは、ディスニーランドの人気アトラクションから誕生した映画『ジャングル・クルーズ』(7月29日映画館 & 7月30日ディズニープラス プレミア アクセス公開)。
野生の動物が住む神秘的なアトラクションがどんな映画になっているんだろうとワクワクしましたよ!
では物語からいってみましょう!
【物語】
1916年、イギリスの植物博士のリリー・ホートン(エミリー・ブラント)は、学会の書庫で伝説の矢を手に入れ、弟のマクレガー(ジャック・ホワイト・ホール)とどんなケガも病気も治す「不老不死の花」を発見しようと出発します。
「不老不死の花」とはアマゾンで昔から伝わる伝説の花でした。
その伝説とは、アマゾンの先住民が我が子を失ったとき、月に矢を放つと月が涙を流し、その涙が零れ落ちて木の花を咲かせたというもの。
その花は、どんな病気やケガも治し、呪いさえ解く力があったのです。そして、リリーとマクレガーは、アマゾンに詳しい船長のフランク(ドウェイン・ジョンソン)の案内でジャングルへと入っていくのですが……。
【仕掛けがいっぱいのアドベンジャー映画に!】
映画そのものがアトラクションみたいで、仕掛けや見せ場がたっぷりのエンタテインメント作品になっていました!
ストーリーはシンプル。リリーたちがアマゾンの奥地へ「不老不死の花」を探しに行くのですが、そこに行きつくまでの道中が大変!この「不老不死の花」を狙っているのはリリーだけじゃなく、ドイツ王国のヨアヒム王子(ジェシー・プレモンス)もその花を狙っていたし、不死の呪いをかけられ密林と一体化してモンスター化してしまったアギーレという男もいたのです。
この悪役ふたりが情け容赦ない攻撃を仕掛けてくるので、もうハラハラですよ。
特にアギーレはアマゾンの密林モンスター。ゾンビみたいにドロドロな体なので、早く呪いを解きたくて必死! 体に虫(蜂?)が大量発生しており、虫が苦手な私はちょっと目を閉じてしまいました……。
【ドウェイン・ジョンソン大活躍!】
フランクはドウェイン・ジョンソンが演じているから、もちろん超タフガイ! 彼がいるだけで安心感があります。またフランクの相棒がジャガー(名前はプロクシマ)もかっこいいんですよ。最初は大暴れするのですが、実は味方。フランク&プロクシマがとても頼もしいんです。
実はフランクには秘密がありまして。これは後半明らかになりますが「なるほど、だからアマゾンに詳しいんだ」と納得。リリーとフランクの間がちょっとラブっぽくなっていくのもラブストーリー好き女子にはたまらないのではないでしょうか~。
【動物がちょっと足りなかったかな】
ただ、ひとつ物足りないところがあり、もっとジャングルの動物がたくさん出てくるのかと思ったら、そんなに動物は大量に出てこないんですよ。
たくさんの猛獣系の動物が出てきて、フランクがすべて手なずけていて、ともに闘っていたら、もっとかっこよかったのになと個人的には思いました。ヨアヒム王子やアギーレとの闘いに、動物たちにも参戦してほしかったです。
とはいえ、夏にピッタリのディズニーらしいエンタメ大作!
この映画がきっかけで、東京ディズニーランドのアトラクション「ジャングル・クルーズ」の内容がよりエキサイティングになったりしたら、面白いのに~と夢みたいなこと考えちゃいました。
執筆:斎藤 香 (C)Pouch
『ジャングル・クルーズ』
(7月29日映画館 & 7月30日ディズニープラス プレミア アクセス公開)
※プレミア アクセスは追加支払いが必要です
監督:ジャウム・コレット=セラ
出演:ドウェイン・ジョンソン、エミリー・ブラント、エドガー・ラミレス、ジャック・ホワイトホール、ジェシー・プレモンス、ポール・ジアマッティ
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