1883年に出版され、100年以上に渡って世界中で読み継がれてきたイタリアの児童文学『ピノッキオの冒険』。

ディズニーによるアニメーションでもおなじみですが……なんとこの秋、残酷な原作童話を忠実に描く “ダークファンタジー” として実写映画が公開されます!

2019年に本国イタリアで公開されるや大ヒットを記録、アカデミー賞候補にも名を連ねたという同作。

どんな映画に仕上がっているのか、先日公開された予告編から紐解いていきましょう☆

【ピノッキオがしゃべった!!!!!】

2021年11月5日に日本公開される、鬼才マッテオ・ガローネ監督による実写映画『ほんとうのピノッキオ』。

ある日のこと、木工職人・ジェペット爺さんは不思議な動く丸太(!)を細工して、 “ピノッキオ” という名の人形を制作。

試しに話しかけてみると、命を吹き込まれたかのように話し始めたではありませんか!

【どんどん不穏になってゆく…】

ここまでは、みなさんも童話やアニメでご存じかと思うのですが……かの有名な「嘘をつくと鼻が伸びる」シーンを境に雰囲気が一変

「あなたはまだ知らない 美しくも残酷な原作童話を」

という意味深なテロップと怪しげな音楽が流れ始めて、どんどん不穏な雰囲気に。

ピノッキオは何かに誘われるように、不気味な森の奥深くへと、足を踏み入れてしまうのです……!

【奇妙な生き物たちに魅了されます】

冒険の道中で待っていたのは、「ここの住人は皆死んでるの」と口にするターコイズブルーの髪の妖精や、人間×動物が一体化したかのような奇妙な生き物たち。

大きな殻を背負ったカタツムリ人間(!)も登場し、奇妙でありながら魅惑的な世界へと、どんどん引きこまれていきます。

予告編は、「ようこそダークファンタジーの世界へ」というテロップと、水中で魚たちに取り囲まれながらゆっくりと回転するロバのカットで終了。

このシーンが何を意味するのか、物語がどう着地するのか、不気味だけど、気になって仕方がないよおおお!

【めっちゃ悪い子らしいです】

実はピノッキオは、行く先々でトラブルを巻き起こす “悪童” 。劇中では、

・「人に従うのは嫌い」と言い残して優しいジェペット爺さんの元を去る
・誰の忠告にも耳を貸さない
・気に入らないやつには物をぶつける

といった行動を起こし、平和な結末になる予感がしません。ピノッキオには「人間の子どもになりたい」という願いがあるようなのですが、果たして叶うのでしょうか!?

【これぞダークファンタジー!な世界観に見惚れる】

ストーリーも気になりますが、もうひとつ注目したいのは圧倒的映像美

衣装デザイン賞とメイクアップ&ヘアスタイリング賞のオスカー候補にノミネートされた、絢爛豪華かつ退廃的な世界観は必見です。

人間の不条理や社会風刺を盛り込んだ “大人のためのおとぎ話” 『ほんとうのピノッキオ』。

公開されるのが、待ち遠しくてたまりません~!

参照元:映画『ほんとうのピノッキオ』公式サイトYouTubeTwitter @Pinocchio_2021、プレスリリース
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:2019 ©ARCHIMEDE SRL – LE PACTE SAS

▼ジェペット爺さん役は『ライフ・イズ・ビューティフル』のロベルト・ベニーニさん!