引っ越したい──。
そう思う理由は様々。仕事の関係、近所の問題、気分転換のためになんとなくなど。
私もそう思った1人。子どもが生まれて1LDKの狭さに限界を感じ、WEBで気になる物件を見つけ、不動産屋さんにアポを取り、当日を迎えたのですが……
「あなたに見せる家はない」
と帰らされてしまったです。
【不動産屋の店長「俺みたいになるな」】
私は、東京で引越しの経験が4回あります。今まで通りの流れなら「気になる物件を不動産に連絡→内見→契約→引越し」です。
しかし、内見もできず断られるとは……希望した家がダメだった? それとも私が何かした⁉︎
近所にある賃貸専門の不動産屋さん(店長)は、私が書いた希望物件とプロフィールの紙をじーっと眺め、こう言い始めたのです。
「この若さでね、家族で住む2LDK以上で家賃13万円くらいで借りたいならね……おれは賃貸を勧めないよ。都内でこの条件は確かにあるけどね、俺は家買ったほうがお得だと思っている。家を買うというのは年収も大事だけど、年齢も大事なんだよ、俺みたいになってほしくないんだよ」
【店長の後悔】
店長の事情を簡単にまとめると、「3人子どもがいて、家賃払うなら買えばいいなと気がついたが、年齢的にローン組むのが難しく、追い焚きのついていない賃貸に住み続け、早く買えばよかったと最近後悔している」とのこと。
隣で楽しそうに同棲する部屋を探しているカップルの隣で、店長の私情をひたすら聞き、我々は何も言えずに「ワカリマシタ」と帰ったのでした。
【そこまで言うなら…買う家を探してみた】
「家を買う買わないはその人のライフスタイルによって異なるだろー!」と、正直に言って店を出た後、怒りMAXだった私。
しかし、これもいい機会だと思って興味ゼロだった「家を買う」の世界に飛び込んでみた結果、何やかんやで中古マンション買いました。
賃貸しか考えていなかったのに、まさかこんなきっかけで家を買うタイミングが訪れるとは……人生とは出会いが大事だと思ったのでした。
執筆:百村モモ
Photo:(c)Pouch
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