先日、祖母の家に遊びに行ったとき、縁側にみかんの皮が干してあったんです。
「おばあちゃん、これ何?」
と聞くと
「みかんの皮は捨てずに干すと、いろんなことに使えるんだよ」
と教えてくれました。
気になったので調べてみたところ、みかんの皮を干したものは漢方にも使われる「陳皮(ちんぴ)」と呼ばれ、お茶、入浴剤、油汚れ落としとさまざまに使えるとのこと!
実際に①お茶②入浴剤③油汚れ落としの3種類に挑戦し、どんなものかと正直レビューしてみました!
【陳皮の作り方】
みかんの皮をざるに乗せ、日当たりのいいところに干して乾くのを待ちます。
さむ〜い日が続いていたので、陳皮になるまで2週間くらいかかってしまいましたが、カラカラに乾き上がりました。
乾き具合の目安は、ざるを振ったときに「カラカラ」と音がするくらいでOKです!
【①陳皮茶にして飲む】
最初に試したのは「陳皮茶」。
(1)みかん1.5個分の陳皮を用意し、ミキサーで粉々にします。
(2)コップに入れた粉々の陳皮にお湯を注いだら完成。お手軽すぎる! そのお味は……。
柑橘系の香りがふわっと鼻をくすぐり、リラックスできます。
ただしみかんの皮独特の苦味もあったので、はちみつを投入すると飲みやすく変化しました。
陳皮茶は冷え性を改善し、胃腸を整えながらリラックス効果をもたらす超万能選手なのだとか。
陳皮茶のおかげで、温まりながらやさしい夜を過ごすことができました。
【②お風呂に入れて陳皮湯を楽しむ】
お次は陳皮をお風呂に入れて、陳皮湯で温まってみます。
(1)小さな洗濯ネットに、みかん2つ分の陳皮を入れる
(2)そのままお風呂にポイッ! これで完成です。いざ入浴してみると……。
微妙。
みかんのいい香りを楽しめると思ったのに、いつものお風呂と変わりませんでした。みかん2つ分の陳皮では、量が少なかったかも?
ちなみに本来の陳皮湯は、皮に含まれるリモネンという精油成分のおかげでいい香りに癒やさたり、ビタミンやクエン酸の効果で美肌も期待できるのだとか。
【③台所の油汚れを落とす】
お次は最後、陳皮をお掃除道具にします! 台所の油汚れを陳皮で拭き取ることができるとのこと。でもカリカリの陳皮で、油汚れを拭き取れるのだろうか……?
いざ、油汚れに向かって陳皮をこすりつけると……!
あれ!? ピカピカになってる!!
しかも陳皮がボロボロに崩れることもありません。なんて頼もしいの、陳皮が万能すぎてかっこよく見えてきました!
しかし、しつこい汚れも取れるものの、汚れが表面に残ってしまうのでクロスなどで2度拭きが必須でした。
【みかん、かっこ良すぎる】
今回の検証で分かったのは、みかんには捨てるところがないということ。
今まで何の疑いもなく捨てていた皮も、生活を豊かにしてくれる幸せなアイテムに変身するなんて思いもしませんでした。みかんの皮を干していた祖母を思い出し、やっぱりおばあちゃんの知恵袋って正しいな〜と思わずうなってしまったのでした。
参考リンク:くらしのマーケット
執筆:白居雪
Photo:(c)Pouch
[ この記事の英語版はこちら / Read in English ]
コメントをどうぞ