朝起きたら家族と朝食を食べ、満員電車に揺られ、職場では忙しなく仕事をし、帰宅したら家事が待っている。
あれ……最後に1人でゆっくりしたのいつだっけ?
そう思い始めたある日、愛知県・名古屋市の有松に『暗闇の中で瞑想ができる現代アートビル』があると聞きつけました。
その名も、現代美術家のKONMASAさんが手がけた「コンマサビル」。
コンマサビルではお茶やスイーツを味わいながら、瞑想ができるカフェがあるんだとか!
毎月、1のつく日は「ステキなぼっちの日」。
というわけで、現代アートと暗闇に包まれて、新しい自分になってきました。
【豊富なメニューに迷っちゃう!】
瞑想カフェには「極上ほうじ茶コース」と「天然玉露コース」があり、どちらを選んでも2000円(税込)。
その日は寒かったので、ホッと一息つきたいなと思い、極上ほうじ茶コースを選びました。
瞑想中は3杯のお茶が出されるのですが、最初の2杯は選んだコースによって「極上ほうじ茶」か「天然玉露」。そして3杯目は、「禅」もしくは「瞑想」のメニューから選ぶことができます。
「禅」と「瞑想」はどちらも種類豊富すぎて、ここから1杯だけを選ぶのが難しすぎるっ!
悩みに悩んで、3杯目はローズティーにしました。
そして、スイーツも1つ選ぶことができるので、かぼちゃのぐるぐるジェラートをチョイス。
瞑想しに来たのに、ドリンクとスイーツの方が楽しみになってきちゃいました。
【「月の間」でゆったり瞑想】
メニューを選んだら、瞑想個室「月の間」に通されます。真っ暗な個室なので、急に別世界に入ったような気分になります。
そして席の目の前に大きな月が登場!
和紙で作られているそうで、左から見ると満月、右から見ると新月に見えるんです。
思わず、「おー!」と声が出てしまいました。
月の下には小さなモニターがあるのですが、そこにはKONMASAさんの映像作品が流れています。
私以外誰もいない。
ガチのぼっち空間です。
現実世界と切り離された世界で、早速瞑想を始めます!
【極上の3杯と癒しのスイーツ】
部屋に通されてからは、5分おきにドリンクが出されます。
最初の1杯はほうじ茶。温かくてやさしい味が染み渡ります。
2杯目も同じくほうじ茶なのですが、1杯目よりも深い味が出るように工夫されているとのこと。
器にクマちゃんがいる! かわいい〜!
そして最後は、ローズティーとかぼちゃのジェラートです。
ローズティーはふんわりバラの香りがして、暗闇の中で味わうと心が洗われる感じがします。
かぼちゃのジェラートは、ぎゅっと甘みが詰まっていて食べ応えがありました。
3杯目のお茶が出されてからは、店員さんが入ってくることがないので、お茶とスイーツを味わいながら、自由に瞑想をします。
さらに、ローズティーは急須におかわりが用意されているため、ゆっくりゆっくり瞑想しながら飲むことができますよ!
【五感で味わう瞑想】
普通の瞑想は目をつむって行うことが多いのですが、月の間では目をつむることがもったいない!
暗闇の中で月と向き合いながら、瞑想します。
何にも考えない。
ぼーっと月と向き合って模様や光に心を委ねます。
天井からは穏やかだけどヒーリングミュージックではない、不思議な音が聞こえてくる……!
この音は名古屋発祥の楽器、大正琴の音色だそうです。
自然の中から産まれたような音楽が、日常からさらに私を引き離します。
今、ここにいる、その感覚を五感で味わいながら、「たった1人でいることがこんなに心地いいのか」という感覚に久しぶりに襲われました。
【生まれ変わった自分と現代アートを楽しむ】
約1時間、暗闇の中で瞑想をしたあとは、ビルの2〜4Fに展示されている現代アートも楽しめますよ♪
そして瞑想カフェを楽しんだ方限定で、1Fの床にサインを残すことができます。
現代アートビルにサインできるなんて、貴重な体験すぎる……。新しく生まれ変わった自分のスタートを、KONMASAビルで切っちゃいました!
【ひとりを楽しめるって幸せだ】
ひとりをとことん楽しんだあとは、周囲の喧騒に溶けない強い自分になっていました。
誰かと一緒でないと不安になってしまう今、ひとりを楽しめるって幸せだと改めて実感。
新しい自分と、明日からどんな毎日を送ろうかなぁ!
ぼっち度★★★★★★
非日常を味わえる度★★★★★
新しい自分に生まれ変わる度★★★★★★★
取材協力:コンマサビル
執筆・撮影:白居雪
Photo:(c)Pouch
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