映画やドラマでよく起こる展開、 “記憶喪失” 。
記憶を失った主人公が、思い出した記憶の断片を集めつなぎ合わせていき、最後に驚愕の真実が明らかになる。そんな作品を1度は観たことがあるんじゃないでしょうか。
今回ご紹介する作品も主人公の記憶喪失から幕を開けます。よくある話かなと思いきや……途中から思いもしない展開に!
毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。
今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Amazon プライム・ビデオ独占配信『ブラック・ボックス』を観て、カウチポテトになっちゃお〜!
【あらすじ】
交通事故に遭った主人公・ノーランは妻を亡くし、自らも記憶喪失に悩まされていました。
フォトグラファーとして活躍していたのに、いい写真が撮れない。喫煙者じゃないはずなのにタバコを吸うようになり、温厚な性格だった彼はいつしか暴力的な側面を見せるように。
以前とは違う自分に混乱しながらも、献身的に支えてくれる幼い娘と一緒になんとか生きていこうとしていた矢先、親友から実験的な治療を勧められます。
治療に使用するのは「ブラック・ボックス」と呼ばれる機器。潜在意識を深く掘り下げて記憶を取り戻そうと挑むのですが……!?
【ココが見どころ!】
<その1:前半・後半で展開がガラリと変わる>
本作は「この展開どっかで観たな」で始まります。
記憶喪失、自分を取り戻そうともがく主人公、あるはずのない記憶と不気味なクリーチャー……序盤からずーーーっと不穏な雰囲気に包まれているところも、言ってしまえば “テンプレどおり” といったところでしょうか。
でもね、後半から流れがガラリと変わるんですよ。
正直、前半はあるあるすぎてダレてしまうかもしれませんが、どうか後半まで頑張ってください。アッと驚く真実と怒涛の展開に驚愕するはず……!
<その2:『ゲット・アウト』が好きならきっと好き>
白人のガールフレンドの実家を訪れたアフリカ系アメリカ人の青年が体験する恐怖を描いた『ゲット・アウト』。
人種差別されるのではないかと不安を抱えていたものの、温かく迎えられるのですが……この家族、なにかがおかしい。それどころか使用人も客も、この家に関わるすべての人の様子がおかしい。
同じ制作者が手がけたこともあってか、同作のストーリーを彷彿とさせる描写が盛り込まれているので、同作が好きなら楽しめると思います。
【やっぱり「人間」が1番怖いわ】
本作のジャンルはSFサスペンスホラー。とはいえわかりやすいホラーではなく、「えっ…そういうこと!?」とまさかの展開を迎える変化球ホラーです。
人の心の闇を抉り出すかのような結末をぜひその目で見届けてください。
■今回紹介した作品
Amazon Original『ブラック・ボックス』(原題:Black Box)
※カウチポテトとは:ソファや寝椅子でくつろいでポテトチップをかじりながらテレビやビデオを見て過ごすようなライフスタイルのこと。
執筆:田端あんじ (c)Pouch
Photo:©Amazon Studios
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