Netflixでの一挙配信もあり、この年末年始はハリポタ熱が再熱した人も多いはず!

そんな中、VOGUE JAPANではホグワーツ城を建築史家が検証する動画がアップ。

ファンとしてはシリーズを通して見慣れたホグワーツ城ですが、建築の目線から見ると知らないことばかり&作品の深みがさらにマシマシに…‼︎

ますますハリポタ映画への愛が強まる動画内容をファン目線でご紹介します。

【解説しているのは…】

2023年1月2日にVOGUE JAPANのYouTubeチャンネルにて公開されたのが「「ハリーポッター」のホグワーツ城は歴史に忠実?」という動画。

その中でホグワーツ城を建築という目線で解説しているのは、中世建築を専門とする建築史家のメレディス・コーエンさん。

ホグワーツ城の外観や大広間、談話室、廊下、教室や中庭などを次々と分解し解説していくのですが、ファンにはお馴染みの風景たちも専門家の視点から見ると「こんなにも見えかたが違うなんて…!」と驚きっぱなしです。

【外観からホグワーツの歴史がわかるんです】

解説はまずは「ハリー・ポッター」の象徴ともいえるホグワーツ城の外観からスタート。

メレディスさんが城の写真を見ながら「大広間は修道院の食堂にあたる」「天守閣は籠城戦のために使われた建築物だが窓がある珍しいタイプ」……とスピード感たっぷりに分析していくのですが、そこからわかるのは時代や様式の異なる様々な建築要素が入っているということ!

ホグワーツ城には修道院建築に城建築、大学建築や宗教建築の要素が入っているそう。 つまり何度も修復されながらとても長い期間存在してきたこということがわかるんだとか! せ、世界観が深すぎるぞハリポタ……‼︎

【どの解説にもなるほど〜が止まりません】

メレディスさんは続く大広間やグリフィンドール寮の談話室や廊下、教室や中庭などにも、同じように様々な歴史が融合していると語ります。

個人的に特に興味深かったのは、グリフィンドールの談話室について。

談話室といえば寮カラーと同じ真紅色の壁が印象的ですが、壁の装飾の正体はクリュニー中世美術館のタペストリー「貴婦人と一角獣」なんです。ユニコーンは重要な魔法生物としても登場しますよね。

中世ではタペストリーを断熱材として壁にたらして使っていたそう。ですがホグワーツではこの貴重なものを実際に壁紙のような切り方をしたり、上から肖像画をかけたりと珍しい使い方をしているんですって! マグルと同じものを使いながら、使いかたがちょっと異なる点も魔法世界らしさを感じます……!

【また映画を見返したくなるはず!】

作品のために生み出されたセット建築だけでなく、映画を作るうえでは異なる建築の中での撮影も必要となるため、どうしても時代や様式がバラバラになってしまうもの。

ですが、それらをひっくるめてホグワーツの歴史の深さや複雑さの表現にもなっていることに感動!

建物の歴史に想いを馳せながら、またすぐに見返したくなりました。専門家のかたによるハリポタ解説、ほかの視点でもぜひ見てみたい〜〜!

参照元:Youtube
執筆:にのうでプニ子 (c)Pouch

▼19分間でホグワーツ城への意識がまた変わるよ!