援助や配慮を必要としている人が身につけている、さまざまなマーク。皆さんはどのぐらいご存じでしょうか?

先日、千葉大学発医療スタートアップ企業のSmart119が公開したのは、福祉や障がいに関するマークのイラストレーション

見てみたところ、「ヘルプマーク」や「ほじょ犬マーク」などは目にしたことがあったけれど、中にはこれまで自分が知らなかったようなマークも……!

この機会に、身近にあるこれらのマークについて、一緒に学びましょう!

【福祉、障がいに関するマーク】

今回のイラストで紹介されているマークは全部で6種類です。

・ヘルプマーク
義足や人工関節を使っている人、内部障害や難病の人、妊娠初期の人など、外見からはわからなくても援助や配慮を得やすくなるように作成されたマーク。

・耳マーク
聞こえが不自由なことを表すと同時に、聞こえない人、聞こえにくい人への配慮を表すマーク。

・オストメイトマーク
「オストメイト」とは人工肛門や人工ぼうこうを持つ人のこと。このマークはオストメイトの人のための設備があることを表しています。トイレの入口などによく表示されているそう。

・ほじょ犬マーク
盲導犬、介助犬、聴導犬といった身体障害者補助犬同伴の啓発のために、施設や店などの入口に貼られているマーク。

・身体障がい者標識
肢体不自由であることを理由に、運転免許に条件を付された人が車に表示するマーク。やむを得ない場合を除き、このマークをつけた車に幅寄せ・わり込みをおこなう行為は禁止されています。

・聴覚障害者標識
政令で定める程度の聴覚障害のあることを理由に、運転免許に条件を付された人が車に表示するマーク。こちらもやむを得ない場合を除き、このマークをつけた車に幅寄せ・わり込みをおこなう行為は禁止されています。

【大切にしたい、助け合いの精神】

聴覚や内部障がいがある人は、見た目からはわからないことも多いもの。そうした人々が援助や配慮を得やすくなるようにという目的で、これらのマークは作成されています。

ただしそれは、周囲にいる人がマークの意味を知っていて、その存在に気づいてこそ、助けられること。

それぞれのマークの持つ意味を知り、困っている人が近くにいたら、進んで声がけをして助け合っていきたいと思います。

今回公開されたイラストレーションをより詳しく見たい方は参照元からどうぞ。ダウンロード用の資料は印刷のうえ、学校、企業、公共機関、町内会などで自由に配布・利用してもOKだそうですよ。

参照元:プレスリリース印刷用資料ダウンロードリンク、Twitter @Smart119_jp
執筆:鷺ノ宮やよい (c)Pouch
Photo:(株)Smart119 提供