【最新公開シネマ批評】
映画ライター斎藤香が拝見した最新映画の中から、おすすめ作品をひとつ厳選して紹介します。

今回ピックアップするのは、日米同時公開のDCシネマティック・ユニバースの最新作『スーパーガール』(2026年6月26日公開)です。初日に映画館で鑑賞してまいりました。あえて予備知識ゼロで観たのですが、スーパーガール、意外なキャラクターでしたよ。ワイルドだった〜!

というわけで、物語からご紹介いたしましょう。

【物語】

舞台は、スーパーマンが地球を救ったその後の世界。そのスーパーマンのいとこであるカーラ(ミリー・オールコックさん)。故郷クリプトン星を失う壮絶な過去をもつ彼女にとって唯一の心の拠り所は愛犬のクリプトだけでした。

しかしある日、謎の敵クレム(マティアス・スーナールツさん)によって、クリプトが毒に侵されてしまいます。カーラは解毒剤を手に入れようと動きます。

そんなとき、同じくクレムに家族を奪われた異星人の少女ルーシー(イヴ・リドリーさん)が仇を取るためにカーラに協力をお願いしにくるのです。そこへ、宇宙最凶の賞金稼ぎロボ(ジェイソン・モモアさん)も巻き込み、スーパーガールたちは宇宙規模のバトルを展開していくのです!

【大酒飲みのスーパーガール!?】

皆さん、スーパーマンことクラーク・ケント(カル=エル)はご存知だとおもいます。スーパーマンに変身する前はスーツにメガネの真面目な新聞記者。

だから、いとこのカーラも賢くてキュートだけれど変身するとめちゃくちゃ強くて、そのギャップが素敵なんだろうな〜と勝手に思い込んでいました。

しかし、カーラは大酒飲みのやさぐれガール。アルコール依存症じゃない?っていうくらいず〜っと飲んでいて、部屋はめちゃくちゃ汚くて、彼女の愛犬クリプトも汚ない部屋で好き放題しているし「え、これがスーパーガールなの?」「あなた、宇宙を守れるの?」と言いたくなるほど。

しかし、このカーラのキャラクターを見て、私は本作の方向性を把握しました。徹底的にワイルドかつヤンチャな世界観で悪人たちを「ぶっとばす!」というノリでいくんだろうな〜と思ったのです!

【ヴィジュアルがすごいクレムとロボ】

本作は悪役のヴィジュアルがすごかったですね。酔っ払いカーラの目の前に現れたクレムは顔中に鋲が何百個も刺さっていてギョッとしました。ただ知性はそれほどでもなく、何が目的なんだかよくわからないのが欠点かも。

もうひとりヴィジュアルがすごかったのはカーラの助っ人・ロボ。顔面白塗りで目の周り真っ黒なので一瞬誰だかわかりませんでしたよ。ロボを演じるジェイソン・モモアさんは嬉々としていて、彼の代表作『アクアマン』とはまた違った一面を見せてくれました。

【大人になっていくカーラ】

愛犬クリプトに3日間以内に解毒剤を飲ませなければいけないというタイムリミットの中、カーラはクレムに家族を惨殺されたルーシーと出会います。カーラと正反対でお嬢様のような雰囲気を持ったルーシー。

しかし、全てを失っても前を向いて生きる彼女と行動するうちに、故郷を失って、やさぐれていたカーラの心が動き出します。だらしない生活をしてきたけれど、やるべきことが見つかった「ここから本領発揮よ!」みたいな。それに従いアクションも激しくなっていき、スーパーガールの強さを炸裂させていくのです。

宇宙の不良娘が正義の味方として目覚めていく物語。なんとなく続きがありそうな気がします。今回は宇宙が舞台だったけれど、今度は地球を舞台にスーパーマンと凶悪な敵と闘ってほしいもんです! まずは『スーパーガール』を劇場でお楽しみください。

執筆:斎藤 香(c)Pouch
Photo:© & TM DC © 2026 WBEI

スーパーガール
2026年6月26日(金) 日米同時公開
監督:クレイグ・ギレスピー
出演:ミリー・オールコック、ジェイソン・モモア、イヴ・リドリー、マティアス・スーナールツ