【最新公開シネマ批評】
映画ライター斎藤香が拝見した最新映画の中から、おすすめ作品をひとつ厳選して紹介します。

今回ピックアップするのは、ディズニー&ピクサー最新作『トイ・ストーリー5』(2026年7月3日公開)です。 第5作目となる今回は、カウガール人形のジェシーが主役なので、女子の共感度が高い作品かも。試写で鑑賞いたしましたが、良かったですよ!

では、物語からいってみよう。

【物語】

カウガール人形のジェシーやスペースレンジャーのバズ・ライトイヤーなどのおもちゃたちは、ボニーの部屋で彼女と遊びながら楽しく暮らしていました。たったひとつジェシーたちが気がかりなのは、ボニーに友だちがいないこと。

みんなデジタルタブレットでゲームやパズルをして遊んでおり、おもちゃで遊んでいるのはボニーくらいなのです。そんなある日、ボニーの両親は娘に友だちができるようにとデジタルタブレットのリリーパッドを購入してあげると、ボニーは夢中に。そして、ジェシーたちのことを忘れてしまうのです……。

【デジタルタブレット時代の友情】

『トイストーリー3』でアンディから譲り受けたおもちゃで毎日楽しそうに遊ぶボニー。しかし、友だちを誘っても「まだおもちゃで遊んでいるの?」と冷たい態度で断られてしまう……。みんなデジタルタブレットに夢中なのです。

生まれたときからスマホやタブレットが存在していた今の世代の子どもたちの中には、ボニーのようにおもちゃで遊ぶのが好きな子もいるのです。しかしもはやマイノリティなのですね。

だから友だちがなかなかできず、ジェシーたちとキャッキャして遊びながらもボニーはどこか寂しそう。そんなボニーの気持ちが伝わってきて一緒に寂しくなっちゃいましたよ。

【おもちゃたち存続の危機】

見かねた両親はデジタルタブレットをプレゼントし、ボニーはタブレットのゲームにどハマり。チャットを通して友だちもできて、友だちの家のお泊まり会にも呼んでもらえたと大はしゃぎするんです。

でもそれは同時にジェシーたちおもちゃの大ピンチに! タブレットを手に入れてうれしそうなボニーを見て、ジェシーはかつて持ち主に捨てられたトラウマが蘇ってしまう……が、ジェシーのメンタルは強かった!

「もしかしたら友だちとおもちゃで遊んでくれるかも」とボニーのお泊まりバッグに入って同行しようとするんです。希望を捨てない諦めない心、行動にうつすガッツ! ジェシーの前向いスピリットを見習いたいと思いましたね。

しかし、手違いで違う家に着いちゃって、ここからまた大騒動。

【バズのラブストーリーにびっくり】

本作でウッディはボニーの家から旅立ち、捨てられたおもちゃを助ける活動をしているので出番は少なめ。しかし、バズはいっぱい出てきます。だって本作はバズの恋を超強化して描いているのです!

バズはジェシーのことが大好き。バズはジェシーをサポートしつつ、いつ告白しようかとソワソワしちゃうんです。そんな姿を見ているこちらもソワソワ。まさか『トイ・ストーリー』で恋模様にハラハラさせられるなんて!

【デジタルチームの個性派キャラたち】

本作は、デジタルタブレットのリリーパッドをはじめとするデジタルチームのキャラも楽しいです。自分が流行っていることを自負しているリリーパッドは、おもちゃたちに対して上から目線の発言をしたり、ボニーを支配しようとしたり、なかなか生意気で手強いキャラ。

ですが、私のいちばんお気に入りはスマーティー・パンツ! トイレ・トレーニング用のハイテクおもちゃで、ずーっとしゃべっているんですよ。うるさいけど面白いし、デジタル系とはいえトイレ・トレーニングが終わると出番なしで忘れられちゃう運命ってところが切ない〜。

ちなみにリリーパッドの声は広瀬アリスさん、スマーティー・パンツの声は佐野勇斗さん。ふたりともバッチリでした。特に佐野さんは、言われないと「佐野勇斗」だってことがわからないくらいうまかった〜!

【おもちゃたちの運命やいかに!】

デジタルの波に飲まれていく子どもたちの遊びの時間。おもちゃたちは行き場を失って捨てられていくの?ボニーは本当の友を見つけることができるのか、ジェシーたちの運命、そしてバズの恋の行方は?

……これはぜひ劇場で見届けていただきたい!

すでに本編映像が限定公開されてバズっているのでご存じの方も多いかと思いますが、ちょっと中年太りしているウッディにも注目を! 重要なシーンでウッディはち〜ゃんと活躍しますよ

執筆:斎藤香(C)Pouch
Photo:(C)2026 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

『トイストーリー5』
2026年7月3日(金)より全国ロードショー
監督:アンドリュー・スタントン(「トイ・ストーリー」シリーズ、「ファインディング・ニモ」「ファインディング・ドリー」)
共同監督:ケナ・ハリス
製作:リンジー・コリンズ
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
日本語吹替版: 唐沢寿明(ウッディ) 所ジョージ(バズ) 日下由美(ジェシー)佐野勇斗(スマーティー・パンツ) 竜星涼(フォーキー)ほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン