9月5日放送フジテレビ系「SMAP×SMAP」。メンバーが今「ちょっとだけ会いたい人」をゲストに迎えるコーナーで登場したのは、女芸人と猿という一風変わったお笑いコンビ「ゆりありく」。

ツッコミ担当の女芸人ゆりあと、ボケ担当のニホンザルりく君。人間でいえば37歳というりく君は、中居正広や木村拓哉と「同い年」ということになる。彼らに会いたかったのは、草彅剛だ。しかしこの後草彅は、りく君を呼んでしまったことを深く後悔する羽目になるのである。

ゆりありくの見事な掛け合い漫才を観たSMAPは、りく君の賢さに驚きを隠せない。また漫才終了後も、カメラを全く気にすることなくうとうとするりく君の、自由で人間くさい仕草に、一同はますます釘づけに。

愛嬌があり賢いりく君であるが、実はとても凶暴な一面もある。ゆりあから挙げられた「りく君と接する上での注意点」は、目を合わせないこと。目を合わすことは、りく君にとって喧嘩の合図らしいのである。りく君に釘づけだったSMAPはこれを聞いてすぐさま視線を外した。

実は怖い。そんなりく君のツッコミを受けてみることになったのは、ゆりあ、りくを呼んだ当の本人、草彅。一瞬躊躇したものの、好奇心旺盛な草彅は満を持してりく君のツッコミを受けるべく身構えた。

「どすっ」その時りく君が行ったのは、まるでこんな音が聞こえてきそうなほどの激しいツッコミ。思わず倒れる草彅を見て、メンバーは全員言葉を失くす。さらにその後、気合の入ったファイティングポーズで草彅を威嚇するりく君。その姿は、はっきり言って怖ろしい。

今すぐにでも帰ってほしいくらいだが、呼んでしまったのだから仕方がない。それからも責任を取るように、草彅ばかりがりく君の激しい仕打ちを受け続ける。張り手と呼んでいいほどの激しすぎるツッコミ、力強い飛び蹴り、挙句の果てには頭を踏まれてしまう草彅。

それを見ているメンバーも笑ってはいるが、気持ちが身体に出てしまっているらしく、皆完全に腰が引けていた。はじめは猿だと思って油断していたけれど、あまりに強すぎるりく君を目の当たりにして、「体感」した草彅はもちろんのこと、SMAP全員が恐怖のあまり背筋を正してしまったのであった。

(文=田端あんじ)