韓流ブームの流れもあって、最近東京の新大久保はアイドルグッズや化粧品を買いに来る女性たちで、毎日のようにごった返しています。しかし日本でコリアタウンがあるのは、東京だけではありません。大阪にもあるのです。
大阪の鶴橋にある商店街には、あちこちで韓国のキムチや屋台料理が売られており、韓国の食文化を肌で感じられる場所になっています。記者(私)もどんな食べ物が実際に置いてあるのか見てみようと立ち寄ったのですが、その品揃えの多さにビックリしました。
複雑に入り組んだその道のあらゆるところに、韓国のキムチが売られており、香ばしいかおりで記者をひきつけるのです。あまりにおいしそうだったので、白菜キムチと魚の内臓の塩辛「チャンジャ」を買って、自宅で白ごはんと一緒に食べてみることにしました。
すると、そのおいしさにこれまた驚かされました。白菜キムチの方は、日本のスーパーなどで普通に売られているキムチと違って、白菜の甘味と旨味が強く、素材の味を生かした仕上がりになっていました。
そしてアツアツの白ごはんと一緒に食べてみたところ、相性が抜群にいいのです。あまりにご飯と合うので、あっという間にごはん3杯をペロリと平らげてしまい、「こんなにキムチっておいしかったんだ!」と感心したほどです。
そして、次はチャンジャを食べることに。一口をほおばると、ある考えがすぐさま頭に浮かびました。「お酒が飲みたい!」。自分の考えは、間違ってはいませんでした。
焼酎に、もう本当に、これでもかというくらい合うのです。チャンジャ独特のコリッコリッという食感と海の香りが、焼酎のおいしさを倍増させ、最高のおつまみとなるのです。
恐らく自分が食べてきたもののなかで、ナンバーワンの酒の肴(さかな)と言えるでしょう。こうやって鶴橋キムチとチャンジャのおいしさに感動していたところ、ひとつの疑問が頭をよぎりました。
「韓国の人もこれをおいしいと思うのだろうか?」。ということで、日本に留学しに来ている韓国の友人たちに、このキムチとチャンジャを食べてもらい、そのおいしさを採点してもらいました。結果は以下の通り。
※ひとつめが白菜キムチの点数、ふたつめがチャンジャの点数
白菜キムチチャンジャ
韓国人男性A(36歳) 85点 75点
韓国人男性B(25歳) 50点 80点
韓国人男性C(25歳) 60点 80点
韓国人男性D(25歳) 66点 74点
韓国人女性A(20歳) 45点 85点
韓国人女性B(32歳) 35点 50点
韓国人女性C(23歳) 60点 80点
また日本人の方にも食べてみてもらったところ、次のような結果になりました。
白菜キムチチャンジャ
日本人男性A(30歳) 70点 80点
日本人男性B(23歳) 88点 85点
日本人男性C(19歳) 80点 90点
日本人女性A(33歳) 90点 90点
どうやら白菜キムチは日本人向けに作られているらしく、日本の方は「これはウマい!」、「ご飯と一緒だったら、100点だね」と話していたのに対し、韓国人の方は「これは少し甘い」、「日本のスーパーで売られているキムチは韓国のキムチと50パーセント味が似ているけど、これは80パーセント似ている」などと鶴橋の白菜キムチを評価していました。
しかしチャンジャを食べると、「これは韓国の味だね」と韓国の方もそのおいしさにビックリ。そして記者と同じように「ソジュ(韓国の焼酎)が飲みたい!」と皆、口をそろえて言っていました。
一度食べると、ご飯とお酒が止まらなくなる鶴橋の白菜キムチとチャンジャ。みなさんも大阪に立ち寄った際は、ぜひゲットしてみて、韓国の幸せな味を堪能してみてはいかがでしょうか?
今回記者が白菜キムチを買ったお店「豊田商店」の詳細
住所:大阪市東成区東小橋3-17-20
電話番号:06-6717-3113
URL:http://www.toyoda-shouten.com/
今回記者がチャンジャを買ったお店「高山商店」の詳細
住所:大阪市生野区鶴橋2-1-28
電話番号:06-6717-0739
(文、写真=パン太)
▼日本のキムチとは違った素材の旨味が味わえる、シャキシャキの「白菜キムチ」
▼お酒好きにはたまらないコリッコリッの「チャンジャ」
▼近鉄鶴橋駅を降りたら、すぐそこが韓国商店街!
▼キムチの品揃えがハンパない
▼今回白菜キムチを買ったお店「豊田商店」
▼今回チャンジャを買ったお店「高山商店」
▼韓国料理の屋台もいっぱい!
▼韓国の伝統服も売られていたぞ
▼そして韓流ブームの波が大阪・鶴橋にも押し寄せていた
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