都内に続々と増えているコワーキングカフェ。渋谷に多い印象がありますが、西麻布の閑静な住宅地の中にもコワーキングカフェ「NOMAD NEW’S BASE」が昨年12月にオープン。オシャレな大人の街なのでちょっと緊張しつつも、店舗へ足を運んでみました。
1軒家全体がコワーキングカフェに
六本木通りを西麻布交差点方面へまっすぐ歩いて行くと、ファミリーマートが1軒あるのでそこを右に曲がります。しばらくまっすぐ進み左へ。50メートルも歩かないうちに着くのですが、外観があまりにも隠れ家っぽいため、気付かずに通り過ぎてしまいそうなので注意です。
経営は「awabar」を六本木で経営しているnomad。建物はもともと飲食店だったそうですが、ほとんど改装することなくそのまま使われているのだとか。3階建てで約80坪ほどあります。外観も内観も上質な木でできているのが伝わってきます。木の手触りも抜群でついカウンターをなでなでしてしまいます。
利用者は大きく分けて、会員とドロップイン(1日利用)の2パターン。会員プランは月額10000円から。毎日来る人が日割りすると1日500円もかかりません。驚くのはそれだけではありません。なんと東京都以外に在住または会社があるという人は、月額5000円からというかなり良心的なお値段となっているのです!
現在、会員登録している人は100人程度。席数が1〜3階をあわせて最大83席なので、定員を超えているように見えますが、皆が同じ時間に利用するわけではないので、行っても席がないという事態にはならないそうです。「24時間営業」も大きなポイントです。夜行性な人、夜中に集中したいという人にはぴったり。
その他のコワーキングカフェと同様、フリーランスやスタートアップ企業の人が多く来ているそう。会社員の人ももちろんいます。大人な街ということもあり、30代が比較的多めなのだとか。記者が取材に訪れたときも、大人ノマド男子を何人か見かけました。
使える設備も気になります。セルフカフェはドロップインの場合だと無料(1日1000円という料金に含まれています)、会員は1日500円となっています。カフェへ行くよりもかなりお得ですよね。コピー機も完備されていて便利。
何気ない会話からプロジェクトが生まれることも
各フロアを見てみましょう。1階はドロップインの人が中心。周りの人とブレストして、アイデアを出し合ったり、意見交換をする人もいます。2階には10人ほどが入れる集中部屋があります。デスクには仕切りがあり、とにかく集中して仕事をしたいという人用の空間です。その他、和室やオープンなスペースも。
NOMAD NEW’S BASEではセミナーや勉強会などのイベントも行われています。3階は30人ほどが入れるイベントスペースとなっていて、イベント時以外は1〜2階同様ワークスペースとして使用されています。3階には飲食店の名残から、立派なカウンターがあります。そこで立ち話をする中で生まれるプロジェクトも!
気さくなスタッフさんが、合いそうな会員同士をつなげてくれる場も3階なのだとか。「人と人とのつながりを大事にしたい」というコンセプトのもと、同じ場にいる様々な職業の人同士で交流してもらい、おもしろいものやプロジェクトを生み出してもらうことを目指しています。
新しい試みもスタートしました。先日「partyground」、「co-ba」(両方とも渋谷)、「NOMAD NEW’S BASE」の利用者が、参加スペースを相互に行き来できる「共通フリーアドレス会員」が新設されました。既存会員には各スペースを1日単位で使うことができる「ドロップインシステム」が導入されるそう!
今後もNOMAD NEW’S BASEが、どんなおもしろいことをしてくれるか楽しみです。西麻布・六本木に降りた際に、ふらりと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
(文、写真=池田園子)
参考:NOMAD NEW’S BASE(http://newsbase.in/pc/)
TN NETWORK(http://tokyo.nomad.to/)
▼本当に普通の一軒家のよう▼
▼ウッディな外観に品を感じます▼
▼玄関もお洒落▼
▼玄関から1Fスペースへ続く廊下▼
▼ドロップインの人も使える1Fスペース▼
▼ドリンクは飲み放題▼
▼懐かしのMacその1▼
▼懐かしのMacその2▼
▼2Fの集中スペース▼
▼仕切りがあるので集中できます▼
▼2Fのオープンスペース▼
▼3Fのオープンスペース。イベントにも使われています▼
▼飲食店だったときの名残で立派なカウンターが▼
▼住宅街の真ん中にさり気なくあります▼
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