大人になっても、いやもしかすると、大人になってからのほうがワクワクしてしまうかもしれない、科学の実験。今回ご紹介するのは、液体窒素に関する実験の様子をおさめた、イギリスのある教育ビデオです。

動画サイトyoutubeにアップされていた『Liquid Nitrogen and 1500 Ping Pong Balls』というその映像には、イギリス・プリマス大学の準教授Roy Lowry博士が、学生たちに液体窒素の取り扱いを注意喚起するために行った、衝撃的な実験の様子がおさめられています。

「液体窒素は物理学の実験において非常に有用ですが、取り扱いには十分注意してください」と説明する、Lowry 博士。「特に、液体窒素をペットボトルなどの容器に入れる際には、絶対に蓋をしてはいけませんよ」

なぜなら、液体窒素はマイナス196℃で沸騰し気化するため絶えず蒸発している状態にあり、容器の中に閉じ込めるとそれが膨張し、爆発を起こしてしまうから。へ~、でも「爆発」って言ったって、そんな大げさなものじゃないでしょ? 

……お嬢さん、そんなふうに液体窒素の爆発威力を甘くみていると、動画を見た瞬間腰を抜かしますよっ。

Lowry 博士が行った実験は次のようなもの。まず液体窒素をペットボトルに入れ蓋をし、ポリバケツの中に入れます。その後すぐに、1500個のピンポン玉も投入して、準備は完了。あとはすばやくその場を離れ、耳をおさえながら息をひそめて数秒間待つのみ。すると……ドカーーーーン!! 

おおお、ピンポン玉がスゴイことになってる! ついでにバケツも吹っ飛んでる! こりゃ、ハリウッド超大作もビックリするレベルですっ。

ちなみに、液体窒素は冷却材などに使用されている物質で、私たちにとって案外身近な存在。というわけでみなさん、液体窒素の取り扱いには、十分に注意しましょうね。

(文=田端あんじ)

参考元:youtube.com( http://goo.gl/n18Bt