はじめてのことに挑戦するときは、いつだってドキドキやワクワクがつきものですよね。たとえば今、当たり前のようにしていること――バスや電車に乗ること、車の運転、仕事、趣味、そんなひとつひとつにも必ず「はじめて」のときがあり、緊張や期待があったはずです。
今日みなさまにご紹介するのは、そんな「はじめて」のドキドキワクワクを思い出させてくれるばかりか、新しいことに挑戦する喜び、そこから生まれる感情や経験のかけがえのなさを再認識させてくれる、とっても素敵な動画です!
「Vodafone firsts」で公開されている映像で、71歳のアンさんと78歳のリアさんが、生まれてはじめて飛行機に乗ったときの様子を追ったドキュメンタリー。オランダからスペイン・バルセロナへ、二人のおばあちゃんが経験する「人生初フライト」は、まるで映画のようにキュートでドラマチックなのです〜っ!
■生真面目で怖がりのアンおばあちゃん
アンさんは71歳。「お金を出して怖い思いをするくらいならバスに乗るわ」というタイプです。この企画が決まって擬似フライトを体験したものの、緊張で顔が引きつってしまうほど。ご主人のジャンさんは、そんなアンさんの気持ちを尊重して、これまで海外旅行などはあきらめてきました。でも今回は、ビデオ通話の使い方を教えたりして、全力でアンさんを応援しています。
■一方のリアおばあちゃん
78歳のリアさんは、お茶目でチャレンジ精神旺盛。亡くなったご主人が大の怖がりで高所恐怖症だったので、遠くへ旅をしたことは一度もなかったのだそう。独り身になった今こそ「なんでもやってみたい!」という気持ちでいっぱいです。フライト前の予行演習にとお孫さんと一緒に遊園地に行き、回転するジェットコースターに乗ってしまうほどパワフル!
■そんな二人が、はじめて顔を合わせたのは飛行場でした
初対面で性格もまったく対照的な二人ですが、アンさんのドキドキをリアおばあちゃんの明るさがどんどん解いていってしまいます。乗務員に出迎えられてプライベートジェットに乗り込むときは「私たち、お姫様みたいね!」なんて冗談を言ったり。離陸直後、緊張と怖さで「立ち上がれないわ」というアンさんを「わたしがつかんでいてあげる!」と励ましたり……。やがて本当に、アンさんもシートベルトを外して窓から外の景色を見たり、カウチで寝転ぶリアさんの写真を撮ったりできるようになりました。
バルセロナに着いたときの、二人の晴れやかな顔といったら!
到着後、ビデオ通話でご主人に「どうだった?」と聞かれたアンさん。感極まって泣いてしまいました。「本当に素晴らしかったの。とても楽しくて、本当に楽しくて……ご一緒してくださった方も、とても親切な方で。夢のようだったわ」と。またリアさんも、お孫さんにメールをします。「私の人生の中で、最高の日になりました」
最後には、二人の間に生まれた確かな友情を感じられてとてもあたたかな気持ちに。まるで長年親しんだ友人のように腕を組んで笑い合う姿が、本当に美しいです。
大人になり、経験が増えれば増えるほど、「はじめてのとき」の気持ちを思い出すこと――ましてや保ち続けることは、なかなか容易ではなくなってしまうような気がします。でもいくつになっても、「はじめて」に挑戦する勇気があるかぎり、新しい世界との出会いがそこに待っているんですね。そのことを信じさせてくれる、本当に素晴らしい動画でした!
参考元:YouTube、Vodafone Firsts
執筆=森本マリ (c)Pouch
▼彼女たちの人生初フライト、ぜひ追体験してください
コメントをどうぞ