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忙しく日々を過ごしていると、ときには「今日はどうしてもご飯を作る時間がない!」「夕飯の時間に間に合うように帰れないー」「今日はご飯を作る気力がない……」って状況になっちゃうこともありますよね。そんなとき、食べさせたい人がいる場合は困っちゃう。

お惣菜や外食に頼るっていう方法もあるし、本当はできれば一緒に住む家族などが作ってくれたらいいなと思う気持ちもあるけれど……、手作りのおいしいご飯を食べさせたいというプライドもあったりして。

そんなときに出先から「冷凍庫にあれがあるからチンして食べて!」などと言えたり、着替えなどをしている間にレンジだけでご飯が完成したりするご飯があれば、人生が少し楽になる人もいるかも。そう思って3パターンのご飯セットを考えましたよ!

今回のレシピは「チンして食べて!」と伝えて1人で食べてもらう場合を考えて、ちょっと味濃いめ、量多めのレシピです。なぜなら、一人で食べるのって味気なくてたくさん食べがちだし、味も薄く感じがちだから。その前提を踏まえて味見をしながら、家族の食べる量を考えながら作ってみてください。ではさっそくご紹介。

【野菜たっぷり鶏唐揚げの南蛮漬け+ブロッコリーときのこのニンニク炒めセット】

唐揚げを南蛮揚げのために作るのであれば大変ですが、唐揚げを作った日についでに作って。かなり長いこと保存できます。主菜も副菜も冷凍できるレシピです。
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作業者の手軽さ:★★(レンジ3回使います)
準備の簡単さ:★★★簡単!(鶏唐揚げを買わずに作る場合は難易度が上がります)
保存可能期間:2週間以上もちます(経験上)

<準備するもの(2人分)>
☆野菜たっぷり鶏唐揚げの南蛮漬け
・ 唐揚げ 300g
・ ピーマン 1個
・ パプリカ 1個(今回は赤と黄色半分ずつ)
・ 玉ねぎ 半分
・ ごま油 適量
・ しょうゆ 大さじ1
・ 酢 大さじ4
・ レモン汁 大さじ2
・ はちみつ 大さじ1

☆ ブロッコリーときのこのニンニク炒め
・ ブロッコリー 半株
・ バター 10g
・ きのこ 50g(半パック)
・ ガーリックパウダー お好み
・ 塩こしょう お好み

☆ ご飯
・ 白いご飯 2膳分

<セットの作り方>
1. 唐揚げをトースター等で温める
2. ピーマン、パプリカ、玉ねぎを細い短冊上に切り、ブロッコリーときのこを食べやすい大きさに切る
3. フライパンにごま油をひき、ピーマンとパプリカと玉ねぎを2、3分、ほんの軽く炒める
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4. 南蛮漬け用のしょうゆ、酢、レモン汁、はちみつを入れてよく混ぜ、電子レンジに入れられるタッパーに入れ、3の野菜を加えて和える
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5. 4のタッパーに食べやすいサイズに切った唐揚げを入れてよく和える。唐揚げの塩気によって味が異なるので、味見をして塩で味を整える。味が決まったらふたをして冷凍する
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6. 3のフライパンにバターを入れ、ブロッコリーときのこを強火で炒めてガーリックパウダーと塩こしょうで味付けし、電子レンジ可のタッパーに入れて冷凍する
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7. ご飯を1膳ずつラップに包んで冷凍する

<作業者への指令>
・ 凍ったままの「野菜たっぷり鶏唐揚げの南蛮漬け」が入ったタッパーのふたを少しずらして、電子レンジの解凍コースでスイッチオン
・ 凍ったままの「ブロッコリーときのこのニンニク炒め」が入ったタッパーのふたを少しずらして、レンジで加熱
・ ご飯をレンジで加熱
・ 器に盛ったらできあがり

朝から「今晩は遅くなるかも」という予測ができるときは、タッパーを朝の間に冷蔵庫に移しておくと、南蛮漬けはレンジを使わなくて食べられます。

【豚肉丼+大根とパプリカ&キュウリのピクルス】

ピクルスの日持ちは1週間くらいだけれど、切って漬けておくだけだから常に作って冷蔵庫に入れておくのがオススメ。彩りが良いので、そのほかのおかずの彩りが悪くても、このピクルスだけで助かっちゃいます。
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作業者の手軽さ:★★★簡単!(レンジ2回使います)
準備の簡単さ:★★(切るものは多いけれど簡単です)
保存可能期間:ピクルスは1週間くらい、豚肉丼は2週間以上(経験上)

<準備するもの(2人分)>
☆豚肉丼の具
・ 豚薄切り肉 300g
・ 玉ねぎ 半分
・ ブロッコリ 半株
・ きのこ類 50g
・ ごま油 適量
・ しょうゆ 大さじ1
・ みりん 大さじ1
・ 酒 大さじ1

☆大根とパプリカ&キュウリのピクルス
・ きゅうり 1本
・ パプリカ 1個(今回は赤と黄色を1本ずつ使用)
・ 大根 輪切り5センチ幅程度
・ 水 100cc
・ 酢 100cc
・ 砂糖 大さじ1
・ こしょう お好み
・ 塩 大さじ半分
・ ローリエ 1枚

☆ ご飯
・ 白いご飯 2膳分
<セットの作り方>
1. 豚肉、ブロッコリー、きのこ類を食べやすい大きさに切り、玉ねぎは薄切りにする
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2. フライパンにごま油をひき、1を全て入れて炒める
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3. 2に醤油、みりん、酒を回し入れてよく混ぜて弱火で煮る。味見をして味を整え、レンジで使えるタッパーに入れて冷凍
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4. きゅうり、パプリカ、大根を食べやすい大きさに切る
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5. タッパーに水、塩、砂糖、こしょう、ローリエを入れてよく混ぜ、4を加えて和える。そのまま冷蔵(冷凍ではありません)
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6. ご飯を1膳ずつラップに包んで冷凍する

<作業者への指令>
・ 凍ったままの「豚肉丼の具」が入ったタッパーのふたを少しずらして、電子レンジで加熱
・ ご飯をレンジで加熱し、丼によそって豚肉丼の具を載せる
・ 小鉢にピクルスを入れる

【罪悪感なしの野菜たっぷりミートソースパスタ】

ミートソースパスタだけの晩ご飯だとちょっと寂しいですが、野菜がいろいろ入っているので罪悪感はなくなるかも! このミートソースは作っておくとパスタ、ラザニア、ドリアといろいろ使えるし、少量ずつ作るのは逆に手間なので、一気にたっぷり作るのがおすすめ。作る時間の5倍は助かる気がしちゃいます。 
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作業者の手軽さ:★★★簡単!(レンジ2回使います)
準備の簡単さ:★(切るものはけっこう多いです)
保存可能期間:2週間以上(経験上)

<準備するもの(2人分×3)>
☆野菜たっぷりミートソース
・  玉ねぎ 2個
・ パプリカ 半分
・ ピーマン 1個
・ きのこ類 100g
・ 長なす 1本
・ コーン(缶詰) 30g
・ 生グリンピース 1パック
・ トマト缶(ダイス) 1つ(400g)
・ 豚ひき肉 700g
・ しょうが 1かけ
・ ニンニク お好み
・ オリーブ油 大さじ2程度
・ クローブ お好み(なくても可)
・ ローリエ 2枚
・ 赤ワイン 50cc
・ 顆粒コンソメ 小さじ1
・ マヨネーズ 大さじ2
・ オイスターソース 大さじ1
・ こしょう 適量
・ 塩 適量

☆パスタ
・パスタ(ショートパスタタイプがオススメ) 200g
・バター 20g

<セットの作り方>
1. 野菜を全部みじん切りにする
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2. 厚手の鍋にオリーブオイルをひき、野菜を全部入れて炒める。テフロン加工の鍋なら、ふたをして少し放っておいても大丈夫です。
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3. 野菜に十分に火が通ったら、いったん火を止めて肉を投入。よく混ぜてから再度強火にかけ、木べらで混ぜながら加熱する
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4. トマト缶、コンソメ、赤ワイン、クローブ、オイスターソース、マヨネーズ、こしょう、ローリエを入れてよく混ぜ中火で煮込み、塩で味を整える。1食ずつタッパーに入れて冷凍。
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☆ パスタ
1. パスタの袋の記載よりも1分短めに茹でる。以前に「これぞパスタの茹で方決定版! おいしくて簡単でエコだよー!」という記事で紹介した茹で方もオススメ
2. ゆであがったパスタの水をしっかり切り、1食ずつタッパーに入れてバターを10gずつ落して和えてから冷凍。

<作業者への指令>
・ 凍ったままの「野菜たっぷりミートソース」が入ったタッパーのふたを少しずらして、電子レンジで加熱
・ 凍ったままのパスタが入ったタッパーのふたを少しずらして、電子レンジで加熱
・ 器に盛ったらできあがり

以上! その日のご飯を上記の献立にして、多めに作るのが一番楽。疲れた日に、「過去の私に大感謝!」な気持ちになるレシピです。ぜひお試しくださーい!

調理・撮影・執筆=山川ほたる (c)Pouch