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以前当サイトでお伝えした、フェス好きならばおそらく知らない者はいないであろう、アメリカの広大な砂漠の中で繰り広げられるフェスティバル、「バーニングマン」

1年のうちのたった1週間、なにもない場所に「ブラック・ロック・シティ」という名の街を立ち上げ、その場で出会った隣人たちと共同生活を営む。インフラなどはもちろんなく、携帯電話も繋がらない。売店なんて、言わずもがな。物と物を交換し、自分を表現することでのみ、期間中を生き抜いていく。

この「無から有を生み出す」至ってシンプルなフェスティバルは、ご覧のとおり、受身の姿勢のままではいられないという点が、他のフェスとは大きく異なるところ。そんな「バーニングマン」がなんと、「バーニングジャパン」という名で日本にも存在するというの! 

9月、千葉県・南房総にある「根元マリンキャンプ場」にて開催されているという同フェス、その特徴は「3日間お金が使えない」「フェスなのに出演者はいない」「自分自身が表現者」といったように、本家「バーニングマン」と大差なし。

しかも参加した方々のコメントには「現地に着いたらどこからともなく人が来て荷物を下ろすのを手伝ってくれて」「いつのまにかコーヒーが出てきて」「ビールまで振舞われて」などなど、日本とは思えないミラクル体験が味わえる、とも。えええ、でもでも、こんなことが「基本的に受身」が多い日本人の住む日本で成り立つのかしら……。

疑問に次ぐ疑問で頭がいっぱいになってきた記者、興味はあるし参加もしてみたいけれどいまいち踏ん切りがつかないので、同フェス広報である庄司望さんに、早速その全貌をお聞きしてみましたよぉ!

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「立ち上げ期からの主催メンバーたちが、これまでになかった野外イベントをやりたい、そう思ったことが、イベント立ち上げに至ったきっかけです。 バーニングマンの話はすぐに出てきて、いろんな人に話をしているなかで縁がどんどん繋がって。本家のような時間や空間を日本でも作りたい、そんな強い思いから、バーニングジャパンを開催する運びとなりました」

企画発案から開催に至るまでの期間は、わずか5カ月(!)。このスピード感にも驚かされますが、おそらくそれだけ、賛同者が多かったのでしょう。

「初開催、2012年に行われた0回目のバーニングジャパン。次いで2013年に行われた1回目の参加者は、それぞれ300人ほど。その割合は日本人7:外国人3程度で、リピーターが多く、年々コアなコミュニティができつつあるという雰囲気です」

庄司さん曰く、今年はこの人数の倍にあたる600人ほどの参加を見込んでいるとのこと。本家バーニングマンとも連携し情報発信を強化しているため、今年は海外からの参加者が増えることも予想されているのだそうです。

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・全員が主人公(主催者がアーティストやコンテンツを用意しません)

「パフォーマンスを披露する」「ピザ窯を持参してピザを焼く」「ダンス教室を開く」など、なにをしてもOK! 自分ができることを表現してみよう!

・お金が使えない

フェスティバル内での金銭取引は基本的に禁止、売店などがないため、飲食物は基本的に参加者が持参するスタイル。お互い振舞い合う、という光景が各所で見られるのも同フェスの特徴。ちなみに昨年は、無料の風呂屋を運営していた人もいたそうです。

・参加者同士が積極的に交流する

「参加型のアート作品に関わる」「パーカッションのセッションに参加する」「BBQ に参加して話し相手を見つける」など、関わり方はいくらでも存在する、それがバーニングジャパン。

・厳格なルールの元、自己責任が求められる

自由度が高い分、求められるのは徹底した自己責任。「法律に違反する行為は禁止」「音量なども厳しく制限」「ゴミを含み一切の痕跡を残さない」、コレ基本です。

以上を踏まえて、今年はあなたも9月13日から15日までの3日間、バーニングジャパンに参加してみてはいかがでしょうか。友人同士参加するもよし、もちろんたったひとりでも存分に楽しむことができるという同フェス。未知の体験を通して、この夏もしかしたら、今まで知らなかった自分に出会うことができるかもしれませんよ。

参照元:バーニングジャパン
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼海×砂浜の絶景ロケーション!

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▼朝日と共に起きてヨガ♪

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▼各テントから漏れる灯りが幻想的な夜の光景

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▼花火を見たり音楽を楽しんだり出会ったばかりの人々と皆でごはんを食べたり、楽しみ方は無限大!

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▼泡まみれになって音を楽しむ「泡パーティー」もあるみたい!

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▼最大の見どころはイベントのクライマックス、最終日前日の夜にフェニックスに火をつける「フェニックス」の瞬間!!

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▼とにもかくにも百聞は一見にしかず! ビビッときた方はぜひ参戦してみて☆