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本が好きであればあるほど、一気に読み終えてしまいたいもの。しかし、幸か不幸か、仕事や家事、友人や家族たちは、あなたをそっとしておいてはくれないのです……

物語の世界に浸るのを中断されてしまったら、ため息をつかずにお気に入りの「しおり」をはさんでみて。本日、ご紹介するしおりは、まるでそれ自体が本の挿絵のよう。その上、本好きなら一度は体験したことがあるであろう、物語が紙面から迫ってくるような感覚を体現しちゃってるの!

【モチーフの選択が心ニクイ!】

チェコ共和国の「Bookmarklovers」のしおりは、すべてオリジナルのイラストを使用。モチーフとしているのは、ハーマン・メルヴィルの『白鯨』、ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』、ジュール・ヴェルヌの『気球に乗って五週間』などの古典小説。
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『不思議の国のアリス』のような少女ではなく、男性が主人公の冒険小説をセレクトしているあたり、しぶいですよねぇ。シルクスクリーンの技法で、色味をおさえて印刷されたおじさまたちの表情が味わい深いこと! 特に自分自身の著作の世界に迷いこんだエドガー・アラン・ポーなんて、渋みを通り越して、凄みを感じる!
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【仕掛けも心ニクイ!】

こちらのしおり、一般的には紐が取り付けられている部分が、イラストになっています。これが、とてもワクワクする仕掛けでして……本にはさむと、まるで物語の登場人物や建造物が飛び出してきたかのように見えるのです! まさにストーリーにのめりこむあまり、リアルに感じてしまうときのあの感覚。本好きにはたまらないなぁ!!

【おススメは、『白鯨』】

一番迫力があるのは、『白鯨』をモチーフにしたしおりでしょうか。「モビィ・ディック」とあだ名されるクジラが、捕鯨船が、本の海にザバン、ザッパーンと波しぶきをあげるのです。
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ええい、にっくきモビィ・ディックめ! 船長の足をくいちぎったのは、お前だったな? どうでもいいけれど、登場人物のスターバックは、スタバの店名の由来だったな!?

筆者、この小説を読みかけだったのを思い出しましたよ……長いんですよね。やはり何かと忙しい私たち。少しずつ読み進めるために、しおりは必要。「Bookmarklovers」は、ショッピングサイトEtsyに出店しているので、ぜひチェックしてみて!

参照元:Etsy 
執筆=大井たま (c)Pouch