ronit5
井戸から、湖から、ブラウン管から……身の回りのいろいろな場所から出没する幽霊やお化けというのは、古今東西よくある話。しかし、「食器から」というシチュエーションの怪奇現象はこれまでに見たことがないのでは?

今回ご紹介するのは、ロニット・バランガさんというイスラエルの女性彫刻家が作ったアートシリーズ。セラミックでできたティーカップやティーポット、お皿など……から姿を見せる指や唇。これがまたリアルな作りなものだからグロテスク極まりない! なのに、どこかしらセクシーさやかわいらしさを感じさせる不思議な魅力があるんですよねぇ……。

【タイトルの面白さ】

このシリーズにはどれも指や唇が出てくるんですが、タイトルとともに作品を見るとそれぞれに意味があって面白いんです。たとえば「Self Feeding」というタイトルの作品は、お皿から出ている指にフォークをセットできるようになっていて、隣にあるもうひとつのお皿からは半開きの口がニュッと出ている。つまり、まさに自分で自分にゴハンをあげている(Self Feeding)ような作りとなっています。他にも「Crowd」という作品では半開きの口がついた器がいくつも並んでいて、何かを物申す群衆のよう。

【作品を見た人たちの声は?】

彼女の作品を紹介している海外サイト「boredpanda」に寄せられたコメントをいくつかピックアップしてみると……。
「2つの意見がある。信じられないほどすばらしいスキルであるということと……計り知れない不気味さがあるってこと」
「超クリエイティブだね。アリス・イン・ワンダーランドの世界みたい」
「すばらしすぎる! これ全部ほしい!!」
「うわぁ……気持ち悪すぎ。このカップで飲みたくない」
不気味がりつつも少なからず魅力を感じている人が多いよう。

皆さんはこの食器たち、どう思う? もっと多くの作品を見たい人はぜひロニットさんのホームページやFacebookで写真をチェクしてみて!

参照元:RONIT BARANGAFacebookboredpanda
執筆=鷺ノ宮やよい (c) Pouch

▼「Self Feeding」。自分で自分に食べ物をあげているみたい!?

ronit2

▼「Crowd」。器を並べると……ほら、群衆のように見えてきた?

ronit1

▼どこかフェティッシュな香りがただよう花びん

ronit3

▼「The Feast(饗宴)」。唇がすごくリアル!

ronit4