6月14日(日)に閉館することが決まった、東京・六本木にある映画館、シネマート六本木。その最後を飾る一大企画「シネマート六本木 -劇終- THE LAST SHOW」が、4月4日(土)より実施されます。
「韓流祭」「台湾シネマ・コレクション」「香港電影天堂」らアジア映画をフィーチャーしたタイトルが並ぶ中、記者が最も注目したのは「マレーシア映画ウィーク」。
【心惹かれるタイトルにご注目!】
4月11日(土)から19日(日)まで行われる同企画にずらりと並んだタイトルは、「細い目」「ノヴァ 〜UFOを探して〜」「心の魔」「盗人の第二の人生」といった具合に、心惹かれるタイトルばかり。
【東京国際映画祭で賞を受賞した作品も】
おそらく多くの日本人にとってなじみが薄いであろうマレーシア映画ですが、過去にはヤスミン・アハマド監督による「細い目」が東京国際映画祭にて最優秀アジア映画賞を受賞。また同監督の遺作となった「タレンタイム」も同映画祭にて上演されるなど、にわかに注目を浴びつつあります。
【51歳で急逝した女性監督ヤスミン・アハマドさん】
女性ならではな優しい視点と、多民族国家マレーシアに生きたアハマド監督ゆえの、 “共生する” ことへの強い思い。また保守的な宗教界や政界から「文化の破壊者」「西洋文化に汚染された」などと批判されてもなお、「文化(固定観念)が破壊されるのはいいこと」と言い切る強さ。
【注目マレーシア映画がずらりと揃い踏み】
そんな彼女が女優シャリファ・アマニさんをミューズに迎え製作した「細い目」ら5作品、さらにはジェームス・リー監督による計3作品。これらに加えてインディペンデント作品が7作品と、内容盛りだくさんな「マレーシア映画ウィーク」。
【なんだか気になる「マレーシア文化講座(ごはん編)」も合わせて開催】
また会期中には、食文化からマレーシアを紐解く企画、「マレーシア文化講座(ごはん編)」をも実施。
【バナナの葉をお皿に使う理由、ご存知ですか?】
マナー・食べ方・食事の作法に焦点を当て、「バナナの葉をお皿に使う理由」「手で食べる意味」などを紹介。旅行の際だけでなく、ビジネスの場でも使える内容となっているそうなので、今後役立つ日が来るかも?
映画に、食にと、楽しみがいっぱいな1週間。マレーシアに縁がある方もない方も必見、とりわけアジア好きにはたまらないイベントだと思われますので、お時間のある方はぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。
参照元: マレーシア映画ウィーク 、シネマート六本木
執筆=田端あんじ (c)Pouch
コメントをどうぞ