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ゴミのポイ捨てが深刻な社会問題化している香港では、人々にゴミのポイ捨てを止めさせるための驚くべきキャンペーンが始動し、その全貌を紹介した動画がネットで話題になっている模様です。

【ゴミ問題に悩む香港】

年間600万トンものゴミが捨てられる香港では、6月7日から14日までを「廃棄物ゼロウィーク」とし、この期間にはゴミの量を減らすための様々なキャンペーンが展開されます。
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【The Face of Litter(ゴミの顔)キャンペーン】

そのひとつとして行われるのが、香港クリーンアップという環境保護団体が実施するポイ捨て防止を目的とした「The Face of Litter(ゴミの顔)キャンペーン」。

同団体が制作したキャンペーン動画は、香港の街にポイ捨てされたゴミを大きく映し出す画像から始まり、次々と衝撃的な内容を伝えていきます。
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作業員が道端や公園から次々とゴミをサンプルとして回収すると、研究員は回収されたゴミのサンプルからDNAを採取し、捨てた人物の身体的特徴を割り出す。さらに捨てられていた場所や時間帯等の情報から捨てた人物の年齢層を想定し、割り出した身体的特徴と組み合わせて、ポイ捨て犯人像を作り出し、ポスターにする。そしてそのポスターが街中に貼られていく……

残念ながらDNAからは人物の髪型や服の好みなどを割り出すことができないためポスターに描かれるのは顔のみで、ポイ捨て犯人の正確な風貌を表すことはできませんが、心当たりのある人はきっと自分と分かるはず。

【ネットでも反響「未来っぽいな」】

科学の力をポイ捨て防止に使うという革新的な試みは香港でも注目を集め、ネットでも話題になっているよう。

「怖いんだけど」
「未来っぽいなぁ」
「これはきっと効果あるよ」
「ナイスアイディア!! 香港すごくない?」
「国民全員のDNAサンプルを採取して、すべてのゴミのDNAも調べれば、すべてのポイ捨て問題が片付くよ」
「DNAからのプロファイリングは高いんだ。こんな金のかかるキャンペーンやるなよ」
「僕は普段ポイ捨てしないけど、自分の顔をポスターにしてくれるならポイ捨てしちゃおうかな」

恒常化してしまっているゴミのポイ捨てを防止するため、試行錯誤を繰り返す香港。街の人に「ポイ捨てはダメ」という認識を与えるには、この意表を突く動画は十分効果がありそうです。

参照元=ECOZINEHONG KONG CLEANUP
執筆=南野バンビ (c)Pouch

▼科学技術を駆使した「ポイ捨て防止キャンペーン」