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フランスのマルシェやスーパーでは、秋を代表する味覚が目立つようになりました。カボチャやサツマイモにきのこなどは、フランスでもおなじみの食材です。

ただ、同じ野菜でも日本のものとは形や色がかなり異なる、というものもフランスではよく売られています。ウリのような形をしたカボチャ「バターナッツ」もそのひとつ。

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この「バターナッツ」カボチャは甘みが強く、しっとりとした食感。スープにしてもローストにしても美味しく仕上がります。

さて、今回は秋の食卓を飾る「カボチャのスープ」を作ってみることにしましょう。「バターナッツ」は日本では手に入りづらいので、「栗カボチャ」を使うのがオススメ。

【材料】(2〜3人分)
カボチャ…500g(正味)
玉ねぎ(あればエシャロット)…中1コ
バター…20g
牛乳…約300cc
生クリーム…大さじ3
塩・コショウ…適宜

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【作り方】
1. カボチャは皮をむき、タネを取って、一口大にカットします。手鍋に水を張り、沸騰させます。カボチャを投入、柔らかくなるまで15〜20分ほど茹でて水気を切る。

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2. フライパンを中火にかけてバターを溶かし、スライスした玉ねぎを10分ほど、しんなりするまで炒め、塩を軽く振る。カボチャの鍋に炒めた玉ねぎを入れて、ハンディーブレンダーでなめらかなペースト状になるまで攪拌します。もしくはカボチャと玉ねぎをフードプロセッサーにかけてもOK。→この状態で保存バッグに小分けすれば冷凍可能。

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3. 牛乳を少しずつ加えて木ベラでよく混ぜ、塩・コショウで味を調える。牛乳の量は目安なので、好みの硬さになるよう調節してください。サーブする前に軽く温めてから生クリームを大さじ1ずつ回しかけ、パンを添えていただきましょう。

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カボチャの味が薄く、甘みやコクが足りないときには、生クリーム少量(分量外)を加えてみてください。

●おまけ・スープとポタージュの違いって?

「スープ」はパンなどを浸しながらいただく、「ポタージュ」はそのままでいただくということが多いようです。

フランスでの歴史をひもとくと、17世紀までは同じものとされていました。それがどういうわけか、17世紀以降になると、スープは庶民の食べ物、ポタージュは洗練された食べ物という具合に区別されるように。

日々の食卓を飾るのが「スープ」、レストランでいただくのが「ポタージュ」というイメージかもしれませんね。

そういえば「ポタージュ」のほうが、なんとなくリッチな響きがしますよね。カボチャのスープでおもてなしをする際には、そんな小ネタも披露してみてはいかが?

参照元:biolineaires.com

レシピ&調理・撮影・執筆=sweetsholic (c)Pouch