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香港理工大学が現在開発しているマネキン『i.Dummy(アイ・ダミー)』は、自由自在にそのボディーラインを変化させることができる、未来型マネキン。

服を作る上で必要な、バスト、ウエスト、ヒップ、そして太もも部分。これらのパーツのボリュームを、プログラムで自由自在に調整できちゃうという、超ハイテクなマネキンなのです。世に生み出したのは、同大学准教授アラン・チャン(Allan Chan)博士率いる製作チームです。

【変幻自在なボディーライン】

アメリカ、ヨーロッパ、中国や日本などのアジア圏。3Dボディースキャナーによって世界中から集めたデータをもとにしているため、ありとあらゆる民族の体型へと姿を変えることが可能。

【お買いものの未来が変わりそう】

マネキンがトランスフォームするのに要する時間は、わずか8秒。時間もかからず、なおかつ場所もとらないという “スマート・マネキン” が一般化し世に広まれば、お店の形態もお買い物のかたちも変わるかも? 

これさえあれば、いろんなサイズのマネキンを置かなくても良いし、試着する手間だって省けちゃいそうだものね!

【教育にも役立つ予感】

一方で、商業施設のみならず、ファッションを学ぶ学生たちにとっても役立つ品になるのではないか。同大学は “スマート・マネキン” が、教育のシーンにおいても重宝するであろうと予測しているようです。

【あの部分にも着目してほしいです】

「Design for Asia Awards 2014」においてグランドアワードも獲得しているという『i.Dummy』。これが実店舗に並ぶ未来は、そう遠くはないかもしれません。

ただし見たところ、胴体部分と下半身部分をフィーチャーしたマネキンのようなので、ゆくゆくは二の腕のサイズをも自在にトランスフォームできるマネキンも製作してほしいと個人的には期待している次第。だってこの部分の太さによって、全体の印象が大きく変わるでしょう? 

ってなわけでチャン博士、このあたりの考慮も、なにとぞよろしくお願いしまっす!

参照元:香港理工大学 YouTube / Brand Hong Kong YouTube / WinsWin Ltd
執筆=田端あんじ (c)Pouch