2013年に製作され、2014年日本公開当時、多くのインド映画ファンから高い評価を集めた作品『あなたがいてこそ』を、あなたはご存知でしょうか。
ラブロマンスと豊富なコメディーシーン、映像を観ているだけでも話が伝わってくるわかりやすさがが魅力。エンタメ度マックス、インド版「ロミオとジュリエット」とでもいうべきこちらの作品は、全編、南インドの言語であるテルグ語の映画。
ヒンディー語の映画は、インドにおける映画製作の中心地・ムンバイの旧名ボンベイと、ハリウッドをもじった「ボリウッド」と呼ばれるものであるのに対し、テルグ映画は「トリウッド(タリウッド)」と呼ばれています。
【「なにこれ(笑)」シーンの連続です】
インド映画といえば、「終始歌って踊っている」といった印象が強いですが、『あなたがいてこそ』もまさに、そう。これぞ王道のインド映画、という感じ。
しかしながら、こちらの作品を製作したS・S・ラージャマウリ監督の作風なのでしょうか、ファンタジー要素がふんだんに盛り込まれているといいますか、あり得ないシーンが満載なのよね。
【自転車がおしゃべりするよ】
たとえば、主人公ラームの相棒である “おしゃべりする自転車” が物語の語り手であったり、「犬神家の一族」よろしく、頭で逆立ちしたままダンスを披露したり。さらには大量の自動車が花火のごとく盛大にクラッシュするシーンが登場したりと、度肝を抜かれる展開がたっくさんあるの!
【ドイヒーな交通事故が起こります】
特に自動車クラッシュシーンは見ごたえたっぷり。荷物配達の仕事をクビになってしまったラームが、がっくり肩を落としながら車がビュンビュン走る車道を自転車に乗って横切ります。
彼の自転車を避けようと、後ろを走っていた大型トラックが事故を起こしたのをきっかけに、車が次々クラッシュ! ラームを上手く避けて放射状になった車が一斉に宙を舞う瞬間は、かっこ良すぎて鳥肌が立つ、もしくは爆笑しちゃうかも。映画館の大スクリーンで観てみたくなります。
ハリウッドでもこんなシーンには、きっとお目にかかることができないでしょう。というか、コレをやるという発想にまで至らないだろうなぁ……。
【自動車クラッシュシーンだけでも観て】
Amazon.co.jpでは一時的に売り切れになっているほど人気の高い『あなたがいてこそ』、とにもかくにも、まずはあなたのその目でご覧あれ。
ちなみに問題のクラッシュシーンは、8分57秒頃から。この場面を観たら、全編通して観たくなることは確実よ。
参照元:YouTube / Sri Balaji Full Movies、映画『あなたがいてこそ』公式サイト、Amazon.co.jp
執筆=田端あんじ (c)Pouch
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