韓国・京畿道南部に位置する平澤(ピョンテク)市の建物で、火事が発生。なんとかして子供たちの命を助けるべく、母親は自ら、ビルの下に広げられた毛布の上に彼らを落としました。

彼らが救出される一部始終を、通りがかったビル・フロスト(Bill Frost)さんが自身のフェイスブックに投稿、大きな注目を集めているようです。

【母親を説得 → 毛布を広げて子供たちを受け止めた!】

このとき、ためらう母親を説得したのは、フロストさんの友人であるダニエル・レイモンド(Daniel Raimondo)さん。

フェイスブックの投稿によると、彼は近くにある在韓アメリカ空軍基地、烏山空軍基地(オサンくうぐんきち)所属の1等軍曹。周囲にいた通行人に協力を求め、毛布を広げて、1歳と3歳と4歳、合計3人の子供と女性3人を無事に救出したんですって。

【ディナーに向かう途中で火事に遭遇】

海外サイト「CNN.com」の報道によれば、このときレイモンドさんたちは、ディナーへと出かける途中だったとのこと。

その際に煙が見え、火事が起きていることを確認。一緒にいた同僚たちと相談をして、近くの店から毛布を借り、広げた毛布の上に子供たちを落とすよう、母親を説得したのだそうです。

【我が子を落とすことをためらっていたけれど……】

また、このとき居合わせたメラニー・スコット(Melanie Scott)軍曹の話によると、はじめ母親は、子供を落とすことに迷いを感じていた模様。意を決して子供を投げ落とす際には、彼女が「愛してる、愛してる」と叫ぶ声を聞いた、とも語っています。

【全員が協力したから成し得た救出】

その場にいた全員の勇気ある決断、行動で救われた、幼い命。居合わせた米空軍や通行人のみなさんはもちろんのこと、土壇場で子供を落とすことを決心したお母さん、よく頑張りましたね。みんなが助かって、本当によかった!

参照元:Facebook / Bill FrostCNN.com
執筆=田端あんじ (c)Pouch

▼助かるとわかっていても、落ちる瞬間はヒヤッとします

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