今年の春に話題となった、早稲田大学の研究チームが発表した、白黒写真をカラー画像へと自動変換する「Automatic Image Colorization」というアイデア。こちらのウェブサービスが10月に登場し、注目を集めているようです。
ワンクリックで、白黒写真がカラー写真へと変化。「海は青」といった具合に人工知能が学習した上で色づけしているらしく、正確だとは言い切れないようですが、公式サイトに提示されている画像を見ると、なかなかの再現度!
【実験してみました】
ありがたいことに、こちらのウェブサービスは誰でも無料で利用することができます。ってなわけで、再現度がいかほどなのか、さっそく編集部が持っている写真で実験してみました。さてどれだけの変化を見せてくれるのかしら?
【カラー写真は白黒に、白黒写真はカラーに】
とはいえ白黒写真は持っていないため、カラー写真でトライ。すると自動的に写真は白黒に。さらに同じ写真を投稿すると、今度は人工知能が色づけて、カラー写真へと変えてくれました。おいおい、こりゃ楽しいぞぉ!
【海の写真の再現度はかなりハイレベル】
まず始めに使ったのは、海の写真。
元のカラー写真と人工知能が色づけした写真を見比べてみると、海の色も肌の色も洋服の色も、かなり近い! いやあ、初っ端から優秀ですねぇ。
【紅葉が新緑に……】
それでは紅葉を写した写真だと、どうなるのでしょう。
さっそくトライしてみたところ、あらら、赤や黄色に色づいた葉が緑色になっちゃいました。季節は一気に、秋から初夏へ……。
【色の鮮やかさが減ることで、ほどよく「古めかしく」なる】
この後もさらに、4枚の写真で実験。結果は、次のとおりです。
・ケーキとドーナツ→鮮やかさはだいぶマイナスされてしまったものの、ほどほどに再現。元写真と比べると、美味しそうには見えない。
・甲冑隊→鮮やかさが減少したことで、昭和に撮影された写真のような、味のある雰囲気に。
・ラーメン→やはり鮮やかさが減少。青ネギが白ネギと判断されることによって、全体的に茶色になっちゃいました。
結果を踏まえると、こちらのウェブサービス、人物写真などにはかなりの効果を発揮してくれそう。ただし、全体的にやや古めかしい印象の色合いに変化、色の鮮やかさにはあまり期待できないようなので、食べ物の写真に関しては高いレベルを求めないほうがいいかもしれませんね。
【楽しいから遊んでみてね】
この「白黒写真の自動色付け」の仕組みの詳細について知りたい方は、参照サイトをチェック。あなたもぜひ、手持ちの写真で実験してみてください♪
参照元:Automatic Image Colorization [1] [2]、Twitter @jikihakase
画像=(c)Pouch
執筆=田端あんじ (c)Pouch
▼パンケーキ
▼ドーナツ
▼甲冑隊
▼ラーメン
SIGGRAPH2016で発表した「白黒写真の自動色付け」のウェブサービスを公開しました。百年前の写真でも使用可能です。ぜひ試してみてください。 https://t.co/SIqIm2lnwP pic.twitter.com/2CqxKXCX8u
— シモセラ エドガー (@jikihakase) October 30, 2016
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